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今月の特集2 とても怖い心臓病ACSの診断と治療
生化学検査
Biochemical examination
石井 潤一
1
1藤田保健衛生大学医学部 臨床検査科
キーワード:
生化学検査
,
心筋トロポニン
,
急性心筋梗塞
Keyword:
生化学検査
,
心筋トロポニン
,
急性心筋梗塞
pp.1646-1652
発行日 2014年12月15日
Published Date 2014/12/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542200124
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●緊急検査は採血後1時間以内に結果を報告する必要がある.
●従来トロポニン値の心筋梗塞発症早期における診断感度と陰性予測値(NPV)は低い.そのため,胸痛発症後早期に来院した症例で急性心筋梗塞を除外するには,来院時に上昇していなくても6〜9時間後に再測定し,上昇していないことを確認する必要がある.
●高感度測定は心筋梗塞発症早期の診断感度とNPVを改善したが,心筋梗塞以外の心筋傷害を鋭敏に検出するため,診断特異度と陽性予測値(PPV)は低下した.鑑別診断には,値の変化(Δ)から心筋傷害か急性心筋傷害か否かを判定することが推奨されている.
●CK-MB活性,総CK活性,AST活性とLD(LDH)活性の急性心筋梗塞診断における有用性は低い.
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