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今月の特集 エキスパートから学ぶ—臨床から求められる超音波検査
心エコー:高血圧
Hypertension
田端 千里
1
1国家公務員共済組合連合会虎の門病院循環器センター
キーワード:
左室形態分類
,
左室心筋重量係数
,
LVMI
,
左室拡張機能評価
,
左房容積係数
,
LAVI
,
心筋ストレイン
Keyword:
左室形態分類
,
左室心筋重量係数
,
LVMI
,
左室拡張機能評価
,
左房容積係数
,
LAVI
,
心筋ストレイン
pp.672-678
発行日 2025年6月15日
Published Date 2025/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.048514200690060672
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Point
●高血圧は本態性高血圧と二次性高血圧の2つに分類される.
●左室肥大とは左室壁厚の増大ではなく,左室心筋重量(LV mass)の増大である.
●高血圧による左室肥大は予後を悪化させることがあるが,その評価に左室心筋重量係数(LVMI)だけでなく,相対的壁厚(RWT)も組み合わせた左室形態を評価することが重要である.
●高血圧は左室駆出率(LVEF)が保たれた(LVEF≧50%)心不全(HFpEF)の最大病因であり拡張不全が主たる病態であるが,進行すると予後不良となるため,高血圧症例では拡張機能評価を行うことは重要である.
●HFpEFにおいてGLSは収縮機能障害をLVEFよりも早期に捉えることができる鋭敏な指標であり,予後予測に有用である.

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