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今月の特集1 亜鉛と銅
銅の生理的・臨床的意義
Copper: its physiological and clinical significance
佐藤 伸
1
1青森県立保健大学健康科学部栄養学科
キーワード:
生理機能
,
体内動態
,
食事摂取基準
,
生活習慣病やがん
,
先天性銅代謝異常症
Keyword:
生理機能
,
体内動態
,
食事摂取基準
,
生活習慣病やがん
,
先天性銅代謝異常症
pp.214-218
発行日 2025年3月15日
Published Date 2025/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.048514200690030214
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Point
●銅と結合した酵素あるいはタンパク質は,活性酸素種の消去,ミトコンドリア呼吸,神経伝達物質の新生,鉄の酸化と造血利用などにおいて重要な生理機能を果たす.
●銅の欠乏は,日常の食事においてはまれといわれ,臨床における摂取不足や吸収不良によることが多い.例えば,亜鉛の過剰投与や経腸栄養などで銅の欠乏が生じ,貧血を起こすことがある.
●肥満者や糖尿病者の血清中の銅濃度は,健常者に比べて高値である.乳がん,卵巣がん,肺がんなどのがん患者の血清中銅濃度は高く,また腫瘍組織中の銅濃度は正常組織よりも高い.
●Menkes病とWilson病は先天性銅代謝異常症である.前者では腸管細胞に銅が蓄積し,血中へ移行せず銅欠乏が生じる.後者では胆汁中への排泄が障害され,肝臓での銅蓄積が生じる.

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