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実践講座 心臓リハビリテーションに役立つ検査レポートの読み方・3
心エコー検査
Echocardiography
駒村 和雄
1
,
三宅 裕史
1
,
篭谷 泰代
1
,
小林 光一
1
,
石木 良治
1
,
岩瀬 三紀
1
Kazuo Komamura
1
,
Hiroshi Miyake
1
,
Yasuyo Komoriya
1
,
Koichi Kobayashi
1
,
Ryoji Ishiki
1
,
Mitsunori Iwase
1
1トヨタ記念病院リハビリテーション科/循環器内科
1Department of Rehabilitation/Department of Cardiology, TOYOTA Memorial Hospital
キーワード:
ガイドライン
,
禁忌
,
左室駆出率
,
大動脈弁狭窄症
,
肥大型心筋症
Keyword:
ガイドライン
,
禁忌
,
左室駆出率
,
大動脈弁狭窄症
,
肥大型心筋症
pp.1243-1250
発行日 2025年12月10日
Published Date 2025/12/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.038698220530121243
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はじめに
心臓リハビリテーションにかかわる医療従事者は誰であれ,担当する患者の心エコー検査結果を見ずにリハビリテーションを実施することは不可能だ.なぜなら心臓リハビリテーションの実施にあたりその適応はもちろんのこと,禁忌にも心エコー検査で評価される病態と重症度が関与するからである.日本心臓リハビリテーション学会の教育講座などで,専門医資格をもつ循環器内科医師の非常に詳細な解説を聴こうと詰めかけている多くのコメディカルの方たちを目にする.だが,膨大で緻密な画像とその講義内容は,一度や二度の聴講だけでは(自分でプローブを患者の体に当てて操作しながらエコー画面を見ることなどをしない限り)体得するのは容易ではないだろうと思う.
とは言えそこまで極めなくても,心臓リハビリテーション自体は安全かつ効率よく実施できる.本稿では,多くのコメディカルの方々が学習している日本心臓リハビリテーション学会編集の「心臓リハビリテーション必携」1)を土台とし,詳細な部分については日本循環器学会などが編集した『心血管疾患におけるリハビリテーションに関するガイドライン』2)や「循環器超音波検査の適応と判読ガイドライン」3)などを参照して,ポイントを絞った実用的な検査レポートの「読み方」をご提案する.

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