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編集後記
小島 祥敬
pp.1202
発行日 2025年12月20日
Published Date 2025/12/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.038523930790131202
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坂口志文先生が,制御性T細胞の発見とその免疫制御機構の解明により,ノーベル生理学・医学賞を受賞されました.アレルギーや1型糖尿病などの自己免疫疾患,がん,臓器移植などにおける新たな治療法の開発が期待されます.
2001年に内閣府により策定された第二期科学技術基本計画では,今後50年間でわが国からノーベル賞受賞者を30人輩出するという目標が掲げられています.しかし,文部科学省科学技術・学術政策研究所の「科学技術指標2022」によると,日本の博士号取得者数は2006年度をピークに減少傾向にあります(韓国,中国,アメリカはこの約20年間で2倍以上に増加).博士号取得者数も,アメリカ,中国,ドイツ,イギリス,韓国より少ないのが現状です.Top10%補正論文数も,2008年から2010年世界第6位だったのが,2018年から2020年には12位に後退しています.

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