特集 過活動膀胱(OAB)を科学する—疫学・診断・治療の最前線
企画にあたって
過活動膀胱(OAB)を科学する—疫学・診断・治療の最前線
松川 宜久
1
1名古屋大学大学院医学系研究科 泌尿器科学教室
pp.1123
発行日 2025年12月20日
Published Date 2025/12/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.038523930790131123
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過活動膀胱(OAB)に対しては,詳細な診療ガイドラインも刊行されており,その診断・治療は確立した感があります.しかし,その一方で実臨床におけるOAB診療に目を向けてみると,診断や治療に難渋する症例も少なくありません.本特集は,企画者自身がOAB診療を行ううえで,常々感じているクリニカルクエスチョンも含めて,実臨床で役に立つOABに関する最新の知見をup dateすることを目的に企画させていただきました.
疫学の分野では,本邦で20年ぶりに行われた大規模な下部尿路症状に関する疫学調査(JaCS 2023)の結果を紐解いていただき,最新のOABの有病率に加えて,OABが日常生活に与える影響(困窮度)に関して解説いただきました.

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