Japanese
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特集 過活動膀胱のすべて
過活動膀胱の疫学とQOL
Epidemiology and QOL in overactive bladder
後藤 百万
1
Momokazu Gotoh
1
1名古屋大学大学院医学系研究科泌尿器科学
キーワード:
過活動膀胱
,
疫学
,
生活の質
Keyword:
過活動膀胱
,
疫学
,
生活の質
pp.585-590
発行日 2007年7月20日
Published Date 2007/7/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413101237
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要旨 過活動膀胱の疫学調査は,欧州,米国,日本などで行われ,本邦では40歳以上の男女の12.4%,実数としては810万人が過活動膀胱に罹患していると報告されている。過活動膀胱の罹患率は年齢とともに増加し,50歳以上では男性にやや多く,また過活動膀胱の罹患率が高いにもかかわらず,医療機関受診率は22.7%と低いことも示された。過活動膀胱症状はQOLを障害することが示されており,今後過活動膀胱の診療においてはQOL評価が重要になると考えられる。近年,過活動膀胱における疾患特異的QOL質問票であるOAB-qが開発され,日本語版の作成と妥当性の検証も終了し,今後積極的な使用が期待される。
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