特集 今のうちにしっかり理解 最新の前立腺癌診療と近未来予想図
〈診断〉
前立腺癌病理診断と人工知能―現状と今後の課題
木村 剛
1
,
赤塚 純
1
,
近藤 幸尋
1
1日本医科大学付属病院 泌尿器科
キーワード:
前立腺癌
,
病理
,
人工知能
Keyword:
前立腺癌
,
病理
,
人工知能
pp.24-32
発行日 2025年1月20日
Published Date 2025/1/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.038523930790010024
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▶ポイント
・人工知能(AI)はすでに,非常に高い前立腺癌検出率を示し,Gleason gradingでは泌尿器病理専門医レベルの性能を達成している.しかし,Gleason gradingの一致率をゴールとしたアルゴリズムでは,AIはいつまでたっても予後予測においてGleason gradingを超えることはできない.
・米国ではすでに前立腺癌AI診断支援システム“Paige Prostate”がFDAに認可されている.商用アルゴリズムは,トップクラスの学術アルゴリズムと同等か,それを上回る性能を示している.
・本邦においては,病理診断支援AIが実臨床で普及するには,いくつかの課題が存在する.
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