特集 身寄りのない人の医療、介護支援の現状と課題
—座談会—身寄りのない人のウェルビーイングを支えるために—意思決定と身元保証の課題
山縣 然太朗
1,2
,
熊田 均
3
,
沢村 香苗
4
,
間中 勝則
5
1国立成育医療研究センター成育こどもシンクタンク
2山梨大学大学院総合研究部附属出生コホート研究センター
3熊田法律事務所
4日本総研 創発戦略センター
5厚生労働省医政局総務課
pp.230-238
発行日 2026年3月15日
Published Date 2026/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.036851870900030230
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「身寄りのない」というキーワードが昨今、頻繁に聞かれるようになってきた。配偶者、子どもともにいない高齢者は2024年に371万人に上ると推計されているが1)、こうした高齢者に限らず医療、介護等を受けるに当たり意思を決定することが困難な人が、その要因の違いもさることながら多く存在している。
振り返ると、2017(平成29)年3月に閣議決定された「成年後見制度利用促進基本計画」の中で、意思決定が困難な方々に対して、医療・介護の現場で関係者が対応する際に参考となる考え方が示され、現行法の中での成年後見人の役割について検討された。また、2016(平成28)年の身元保証代行団体の破綻した事件を背景に、内閣府・消費者委員会から発出された「身元保証等高齢者サポート事業に関する消費者問題についての建議」では、病院や福祉施設等の身元保証人に求められる役割の実態把握と、その上で求められる役割の必要性や、役割に対応することが可能な既存のサービス等を都道府県等や施設等に示すことなどが求められた。

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