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破砕赤血球形態標準化案Ver1.1—破砕赤血球の形態学的特徴と判定ルール
菅原 新吾
1
1東北大学病院診療技術部臨床検査部門
pp.970-972
発行日 2026年9月1日
Published Date 2026/9/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.030126110540090970
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はじめに
破砕赤血球は,血栓性微小血管症(thrombotic microangiopathy:TMA)の診断における重要な奇形赤血球である.いくつかの形態学的判定基準が提案されているが1-3),形態の多彩さから判定が難しく,形態標準化は不十分な状況であった.そのため,破砕赤血球の判定差の原因を特定し,それに対する効果的な形態標準化案の作成が試みられてきた.
形態学的判定は,特徴を視覚的に捉え,記憶から情報を想起し,考え判定する一種の視覚情報処理といえる.この各過程において,判定差を生じさせる原因が特定された4).日本検査血液学会血球形態標準化小委員会から出された破砕赤血球形態標準化案Ver1.15)(以下,形態標準化案)は,判定差の原因への対策を盛り込んだ内容となっている.形態標準化案は,日本検査血液学会標準化委員会ウェブサイトから無料でダウンロード可能である.
形態標準化案の内容は,検体取り扱い・鏡検方法,破砕赤血球の形態学的特徴と分類,報告方法となっている(表1)5).本稿では破砕赤血球の形態学的特徴と分類,判定ルールを中心に述べる.

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