連載 こんなときどうする!? 患者急変時の診かた・捉えかた・1【新連載】
—総論—検査室で求められる急変対応力—外来看護師の視点から
渕本 雅昭
1
1東邦大学医療センター大森病院救命救急センター
pp.454-458
発行日 2026年4月1日
Published Date 2026/4/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.030126110540040454
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はじめに
「何となく顔色が悪そう」「呼吸が速くて苦しそう」「呼びかけに対しても反応が今ひとつである」など,受付時や検査中・検査後などにこのような印象を少なからず受けたことがあるかもしれない.臨床検査室や採血室は,日常的に多くの患者が行き交う場であり,医師や看護師による直接のモニタリングが難しい環境でもある.それにもかかわらず,高齢者や基礎疾患を有する患者をはじめ,入院中の重症患者も訪れることがあり,急変リスクは決して低くないことがうかがえる.救急外来看護師として筆者が現場に立つなかで,検査室で急変対応(意識障害,ショック,外傷など)をすることは少なくない.その場面において,急変に直面した臨床検査技師の判断力・決断力と,外来看護師の連携が重要であると考えている.
本稿では,一次救命処置などの具体的な手順は,医療従事者においては受講が推奨されていることから割愛させていただく.むしろ,一次救命処置を必要とする患者の前兆に焦点を当てて,急変の基礎的理解とともに,検査室で生じうる可能性がある急変,そして急変時に臨床検査技師が求められる行動について述べる.

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