連載 やなさん。NY留学記・17
無敵化を目指す!
柳田 絵美衣
1
1Memorial Sloan Kettering Cancer Center
pp.564
発行日 2025年5月1日
Published Date 2025/5/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.030126110530050564
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現在,柳田が所属しているラボはAI pathology,デジタルpathologyの研究ラボだ.ザックリいうと,病理標本やパラフィンブロックをスキャンして2Dや3Dデジタル画像化し,細胞や組織構築の特徴などを解析したり,プログラムを自ら組んで解析アプリケーションを研究,開発したりするラボだ.つまり,病理専門家とプログラマーが一緒に研究をしている特殊な環境だ.病理チームは病理医(日本の教授)と臨床検査技師の柳田の2人.医学畑のわれわれと工学畑のプログラマーだとそもそも共通言語が違うので,われわれにとって当たり前の用語が通じず,普段から「???」が飛び交う.またその逆も然り…….
そんな中,プログラマー2人が母国に帰ることになった.1人は7年間,もう1人は5年間,このラボで研究を重ねてきた猛者たちだ.で……,彼らの研究を病理チームのわれわれが引き継ぐことになったのだ.しかも引き継ぎ期間は1カ月間! この1カ月で彼らが開発した解析アプリケーションのプログラムを理解し,今後必要な場合はわれわれがアプリケーションを改良しなければならない.
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