技術講座 血液
細胞表面マーカー検査のコツ
荒木 美香
1
1慶應義塾大学病院臨床検査技術室
pp.386-394
発行日 2025年4月1日
Published Date 2025/4/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.030126110530040386
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Point
●細胞表面マーカー検査は,フローサイトメトリーを原理とした検査です.造血幹細胞数測定,造血器腫瘍細胞抗原検査,リンパ球サブセット検査などがあります.
●解析対象細胞の絞り込みをゲーティングといいます.細胞の大きさを反映する前方散乱光(FSC)や細胞内部の複雑さを反映する側方散乱光(SSC),白血球共通抗原であるCD45などの発現強度の差を利用して行います.
●解析対象細胞によりゲーティング領域は異なります.標本上の解析対象細胞の形態学的特徴を確認し,適切な領域をゲーティングすることが重要です.

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