増大号 極める!呼吸機能検査 患者を診る力が成功のカギ
2章 適切な精度管理とピットフォール
ホースの亀裂
清水 康平
1
1東邦大学医療センター大森病院臨床生理機能検査部
キーワード:
精度管理
,
ホースの亀裂
,
リーク
,
空気および検査用ガスの漏れ
Keyword:
精度管理
,
ホースの亀裂
,
リーク
,
空気および検査用ガスの漏れ
pp.139-143
発行日 2025年2月1日
Published Date 2025/2/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.030126110530020139
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はじめに
肺活量(vital capacity:VC)の精度管理操作では,ホースの亀裂からのリークによってプラトーが保てないことや吸気や呼気でリークが発生することがあるため,シリンジの容量と乖離する.本稿で示す動画では安静換気を取得していないが,安静換気を取得した場合は段々と下にシフトするような現象も認める.
注意したいのは,亀裂の向きや角度によってシリンジ容量との乖離が小さくなるときや,本来は見られる現象が見にくくなるときもあることである.わずかな変化でもあった際にはホースの亀裂を疑い,ホースを観察することが重要である.特に亀裂の入るところは曲がる負荷がかかる部分のため,同じ場所であることが多い.
*本論文中、[▶動画]マークにつきましては、関連する動画を見ることができます(公開期間:2028年2月29日まで)。
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