特集1 へき地・離島がひらく可能性 これからの社会に必要な視点
新カリキュラムでの新たな取り組み「へき地医療と看護」
中村 誠
1
,
高橋 千世美
1
,
柴田 美弥子
1
,
篠原 千鶴子
1
1東京都立広尾看護専門学校
pp.442-447
発行日 2025年8月25日
Published Date 2025/8/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.004718950660040442
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新科目「へき地医療と看護」の概要
東京都は、伊豆諸島や世界自然遺産の小笠原諸島の大小合わせて11の有人離島を抱える2町7村から成る島しょ地域と、東京都の西端で森林率が90%を超える深い緑に囲まれた奥多摩町や檜原村の山間地域を、医療の確保が必要なへき地と位置づけている。これらの地域では、へき地診療所や小規模病院が医療を担っている。
へき地医療において看護師は、医療のみならず、健康づくりや疾病の予防と多岐にわたる役割を担っている。しかし、東京都では、こうしたへき地医療を担う看護人材の不足が課題となっている。

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