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へき地教育と医療
名倉 英三郎
1
1東京女子大学
pp.12-13
発行日 1966年12月1日
Published Date 1966/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663905735
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へき地の子どもは先生と一緒に弁当をたべるのを嫌う。先生の弁当は米の飯だが,彼らのはヒエ飯やジャガいもだからだ.弁当箱を隠してたべる。だが弁当を持たぬ子もいる。そんな子は昼食の時間の経つのを待っている。何も言わずに待っている。
完全給食が進められた。それでもその恩恵にあずからない山間の子どもは多い。給食費が無償でも施設費,人件費が嵩むので実施が渋滞している,人件費があっても給食婦になる人のいない部落もある。電気冷蔵庫が廊下に放置されて,なかは空っぽなのもある。
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