特集 呼吸器問題集—呼吸器疾患の糸口とミニマムエッセンスを知る
気管支喘息
Question 25 48歳女性.主訴「慢性咳嗽」
竹村 洋典
1
1東京女子医科大学総合診療・総合内科学分野
pp.1195-1196
発行日 2025年7月10日
Published Date 2025/7/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.002576990620081195
- 有料閲覧
- 文献概要
- 参考文献
現病歴 20年以上前から咳嗽が続いている.以前より気管支喘息の診断があり,近医にて吸入薬などを使用している.以前は,咳嗽は夜,特に明け方に多かったが,この2年ほどは1日中続いている.時に喀痰があるがこの数十年変わりがなく,気にはなっていないとのこと.発熱,呼吸困難感などはない.後鼻漏などを疑わせる症状もない.2年ほど前から胸焼けや喉のいがらっぽさがある.そしてこの10年で,体重が3kgほど増えたという.
近医にて長時間作用性β2刺激薬(LABA),ステロイド吸入薬を増加しても改善なく,地域病院の呼吸器内科に紹介され,呼吸機能検査,胸部CT検査などを受けるも異常なし.同院総合診療科に紹介となった.
Copyright © 2025, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.