特集 呼吸器問題集—呼吸器疾患の糸口とミニマムエッセンスを知る
間質性肺炎
Question 8 76歳女性.主訴「咳嗽,喀痰,呼吸困難」
半田 知宏
1
1京都大学大学院医学研究科呼吸不全先進医療講座
pp.1154-1156
発行日 2025年7月10日
Published Date 2025/7/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.002576990620081154
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現病歴 X−5年に前医で間質性肺炎を指摘され,無治療で経過観察された.X年5月に左中指・足趾関節の疼痛,腫脹が出現し,関節リウマチと診断された.プレドニゾロン5mg/日とメトトレキサート6mg/週にて加療し,その後サラゾスルファピリジンも追加したが関節リウマチのコントロールが不良であったため,X年12月に当院を紹介受診した.X+1年にインフリキシマブを開始した.X+5年からインフリキシマブをトシリズマブに変更し,メトトレキサート(6mg/週)との併用で関節リウマチの活動性は制御できていたが,間質性肺炎は徐々に進行し,時折細菌性肺炎を併発した.間質性肺炎の精査・治療目的で,X+14年4月に呼吸器内科を紹介受診した.
既往歴 特記事項なし.

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