特集 臨床,政策・行政,学術の協働でめざすナーシングデータサイエンス
ナーシングデータサイエンスがもたらす未来
池田 真理
1
1東京大学大学院医学系研究科健康科学・看護学専攻 看護管理学/看護体系・機能学分野
pp.410-416
発行日 2025年10月15日
Published Date 2025/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.002283700580050410
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看護実践をどう評価するか
私は東京大学院医学系研究科健康科学・看護学専攻において,看護管理学/看護体系・機能学分野研究室の教授をつとめています。私たちの研究室がめざしていることは,人々の健康を支援する看護の新しいモデルを開発し,それに取り組みながら,看護を取り巻く組織として現場で働く看護職を支援し,よりよいシステムや環境を整え,看護の力を最大限に引き出すことです(表1)。
中でも非常に重要な課題の1つとなるのは,看護実践をどう評価するかということです。現場には,ともすると難しそうに見えない看護実践が数多く,その一方で,看護実践が不十分な場合の結果が見えにくいということが起こり得ます。そのため,看護を「見える化」して適切に評価し,国民の理解を得ると同時に,看護の質を保証する必要があると考えています。

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