Japanese
English
症例報告
ジェルネイルによるアレルギー性接触皮膚炎の1例とその抗原に関する検討
A case of allergic contact dermatitis caused by gel nail products : An investigation into the causative antigens
鈴木 雄大
1
,
杉山 聖子
1
,
青山 裕美
1
Takahiro SUZUKI
1
,
Seiko SUGIYAMA
1
,
Yumi AOYAMA
1
1川崎医科大学皮膚科学教室
1Department of Dermatology, Kawasaki Medical School, Kurashiki, Japan
キーワード:
ジェルネイル
,
接触皮膚炎
,
アクリルモノマー
,
感作予防
,
成分表示
Keyword:
ジェルネイル
,
接触皮膚炎
,
アクリルモノマー
,
感作予防
,
成分表示
pp.891-896
発行日 2025年11月1日
Published Date 2025/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.002149730790120891
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要約 41歳,女性.市販のジェルネイル製品および有機溶剤計41種を用い,初めて自己でジェルネイルを施術した.以降も反復的に施術・除去を行うなかで,両手指爪囲に腫脹,水疱,膜様落屑を伴うアレルギー性接触皮膚炎を呈した.成分パッチテストでは複数のアクリルモノマーに陽性を示し,相溶性の高い成分による施術・除去時の反復曝露が感作に関与したと考えられた.自験例は,多数の製品に短期間で反復的に曝露することで多成分感作が成立したことに加え,施術者の技術不足により未重合モノマーの残存があったことも発症要因となった可能性がある.抗原回避以外に有効な予防策は乏しいため,職業ネイリストに限らず,個人でジェルネイルを施術する者に対しても,初回施術時からの防護手段の徹底と,皮膚症状出現時の施術中断および早期受診が,感作や重症化の予防に重要であることが示唆された.

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