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Rinsho Hifuka Volume 79, Issue 5 （April 2025）

臨床皮膚科 79巻5号（2025年4月発行）

Japanese English

増刊号特集最近のトピックス2025　Clinical Dermatology 2025

3．新しい検査法と診断法

近紫外線ダーモスコピーによる色素性皮膚腫瘍の鑑別 Identification of pigmented skin tumors by near-ultraviolet dermoscopy 皆川茜 ^1,2 Akane MINAGAWA ^1,2 ¹信州大学医学部皮膚科 ²東京女子医科大学附属足立医療センター皮膚科 ¹Department of Dermatology, Shinshu University School of Medicine Matsumoto, Japan ²Department of Dermatology, Tokyo Women's Medical University Adachi Medical Center, Tokyo, Japan キーワード：基底細胞癌 , 近紫外線 , ダーモスコピー , 皮膚腫瘍 , メラノーマ Keyword: 基底細胞癌 , 近紫外線 , ダーモスコピー , 皮膚腫瘍 , メラノーマ pp.77-82

発行日 2025年4月10日 Published Date 2025/4/10

DOI https://doi.org/10.11477/mf.002149730790050077

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参考文献 Reference

summary

ダーモスコピー検査は，メラノーマを含む色素性皮膚腫瘍の臨床診断に必須の検査である．近年登場したダーモカメラ（DZ-D100，カシオ計算機株式会社）は，従来の可視光ダーモスコピー画像に加えて，405 nm波長の近紫外線ダーモスコピー画像をシームレスに撮像可能である．近紫外線ダーモスコピー画像では，潰瘍，面皰様開大，痂皮，脳回様外観が強調されやすくなる．また，メラノサイト腫瘍の境界線を可視化することにも優れている．従来の可視光ダーモスコピー画像と近紫外線ダーモスコピー画像を適切に併用することで，色素性皮膚腫瘍のダーモスコピー診断の精度が向上する可能性がある．