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理学療法36巻11号

エビデンスを参照した脊柱・体幹疾患に対する理学療法の考え方と進め方

理学療法36巻11号
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メディカルプレス

電子版ISBN

電子版発売日 2024年4月1日

ページ数 96

判型 A5

印刷版ISBN 978-4-907347-81-9

印刷版発行年月 2019年11月

書籍・雑誌概要

エビデンスを参照した脊柱・体幹疾患に対する理学療法の考え方と進め方 エビデンス “を” 機械的に判断の中心に置いた場合,関連したエビデンスがヒットしても,患者の意向や価値観との折り合いがつかなかったり,施設の設備・環境として対応できないことがあります.
 そのため,場合によっては他の選択肢を選択するという臨床判断を行うことも必要となります.
臨床家の臨床能力,施設の設備や環境,そして,患者の意向や価値観に加え,エビデンス “も” 含めた患者中心型の包括的な臨床判断が重要となります.

 本特集では,この考え方を「エビデンスを参照した」と記すこととし,実際的なEBPの概念と行動様式に基づいた脊柱・体幹疾患患者に対する理学療法の考え方と進め方に焦点を当てるべく,まず総論として,「エビデンスを参照した脊柱・体幹疾患に対する理学療法の考え方と進め方」について述べていただくこととします.
 次に各論において,頚椎症性脊髄症,頚椎捻挫,筋・筋膜性腰痛症,腰椎椎間板ヘルニア,腰部脊柱管狭窄症,椎体圧迫骨折を取り上げ,それらの患者に対する「エビデンスを参照した理学療法の考え方と進め方」について,事例を交えるなどして述べていただきます.

目次

エビデンスを参照した脊柱・体幹疾患に対する理学療法の考え方と進め方
 【隈元庸夫】
・「狭義のエビデンスを判断の中心に置く理学療法」と「エビデンスを参照した理学療法」の考え方の違い
・エビデンスを参照した理学療法が言われるようになっている背景
・今後の理学療法におけるエビデンス参照の考え方と理学療法の進め方

エビデンスを参照した頚椎症性脊髄症患者に対する理学療法の考え方と進め方
 【古賀隆一郎,佐々木貴之,戸渡富民宏】
・頚髄症患者に対するエビデンスを参照した理学療法の考え方
・頚髄症の理学療法評価に関するエビデンス
・頚髄症の治療方針に関するエビデンス
・症例供覧
 
エビデンスを参照した頚椎捻挫患者に対する理学療法の考え方と進め方
 【浅井友詞,大塚 亮,小田恭史,永田富義,青木晃太,浅井勇人】
・発症機序から考える障害の特徴
・症状
・評価の概要とエビデンスの現状
・理学療法の概要とエビデンスの現状
・エビデンス参照の考え方(頚部―眼球―姿勢安定性の協調運動)
・症例供覧
・今後の課題
 
エビデンスを参照した筋・筋膜性腰痛患者に対する理学療法の考え方と進め方
 【下 和弘,松原貴子】
・筋・筋膜性腰痛発生のメカニズム
・筋・筋膜性腰痛(非特異的腰痛)に対する理学療法のエビデンス
・エビデンスを参照した理学療法の進め方
・症例提示
 
エビデンスを参照した腰椎椎間板ヘルニア患者に対する理学療法の考え方と進め方
 【石田和宏,宮城島一史,森川大貴】
・腰椎椎間板ヘルニア患者に対する理学療法のエビデンスの現状とエビデンス参照の考え方
・エビデンスを参照した理学療法の進め方の実際
・今後の課題
 
エビデンスを参照した腰部脊柱管狭窄症患者に対する理学療法の考え方と進め方
 【嶋津大将,川上翼,原 信二】
・腰部脊柱管狭窄症患者に対するエビデンスを参照した理学療法の考え方
・腰部脊柱管狭窄症治療のエビデンスの現状
・理学療法介入に関するエビデンス
・理学療法評価のポイント
・エビデンスを参照した観血療法後の理学療法の進め方

 エビデンスを参照した椎体圧迫骨折患者に対する理学療法の考え方と進め方
 【立野伸一】
・椎体圧迫骨折患者に対する理学療法のエビデンスの現状およびエビデンス参照の考え方
・椎体圧迫骨折患者に対する保存的療法の場合の理学療法の進め方
・椎体圧迫骨折患者に対する観血的療法後の理学療法の進め方

 ● 講 座
理学療法士に必要な栄養学の知識6―栄養・食品成分と骨
 【東泉裕子】
・骨の構造と骨代謝
・骨粗鬆症
・骨代謝に関連する栄養成分
・骨代謝に関連する食品成分と保健機能食品
・大豆イソフラボンと運動の併用効果

加齢に伴う運動器の変化と理学療法の視点3―加齢に伴う頚椎の変化
 【國府田正雄】
・変形性頚椎症
・頚椎症性脊髄症
・頚椎症系神経根症
・頚椎症性筋萎縮症