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琉球すみれ

木村浩子歌集

琉球すみれ
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筆頭著者 木村 浩子 (著)

青海社

電子版ISBN

電子版発売日 2022年9月19日

ページ数 207

判型 四六

印刷版ISBN 978-4-902249-85-9

印刷版発行年月 2017年5月

DOI https://doi.org/10.57286/9784902249859

書籍・雑誌概要


 わが庭に舞踏会のごと華やぎて琉球すみれ群れ咲く朝(あした)
 生き方そのものがドラマであり、詩である著者からの希望のメッセージである。
 ——短歌とは、他の文章とは違い、知れば知るほど深い意味が感じられ、日本人であることを喜び、また沖縄に移り住むようになって琉歌を知り、それを強く感じさせられています。しかし、琉歌は、わたしにとって、これからの学びの第一歩です。沖縄は、日本国ではありますが、いろいろな面で厳しくまた人間的なやさしさを感じさせられています。そのことは今後のわたしの人生の課題でもあります。(「あとがき」より)

唯一自由に動く左足指で絵を描き、短歌を作り、生活する重度障害者である著者。世界身体障害者芸術家協会会員であり、人間のやさしさをふっと感じさせる童画や俳画を主に描いてきた。

また、反戦・平和・障がいなど絵にできない心象には、その気持ちを短歌の短い言葉の中に込める。本書はこれまで約60年間に培ってきた短歌を選りすぐって集大成したものである。「人が好き、土が好き、そして私が好き」と人類愛を謳い、自然を賛美する透徹した眼差しが強く読者の心に届けられるだろう。

目次

足指に生きる
孤 独
未見の我
公営住宅

秋空の染む図

施設の回想
絵 筆
身障の友の子に
放 浪
見合い
妥協の街
代 償
わが子文香
草 花
わが会
北海道
吾 子
ときめき
伊江島・与論島
直さん
愛犬トット
夫・別れ
祖母・娘へ
嫁ぎゆく人
人 生
月桃咲く日に

沖 縄
平和とは
悪夢・反戦
わが半生記
ランドセル
孤 独
文字を書く
立つ・歩く
天使の訪問
施設の生活
勝 浦
独 立
歌集出版
手をつなぐ
山本光珠
あとがき