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考える胃癌化学療法
胃癌化学療法の要点と盲点
筆頭著者 島田 安博 (編)
文光堂
電子版ISBN
電子版発売日 2022年3月21日
ページ数 164
判型 B5
印刷版ISBN 978-4-8306-1899-4
印刷版発行年月 2017年3月
書籍・雑誌概要
好評の「大腸癌化学療法の要点と盲点」に続く,消化器癌の化学療法のテキスト第2弾.大腸化学療法は「大腸癌治療ガイドライン」でスタンダードがかなり明確化されているのに対し,胃癌化学療法は「胃癌治療ガイドライン」には記述が極めて少なく,日常診療で悩む消化器内科医も多い.本書は,「考える胃癌化学療法」を目標に,治療選択の思考過程を明らかにし,個々の症例にどう対応するか,担当医が自ら決める指針を示した.
目次
I 胃癌治療ガイドラインの解説
切除不能進行・再発胃癌における薬物療法
付 胃癌化学療法レジメン一覧
II 胃癌化学療法の選択のポイント
1. 術後補助化学療法
2. 1次治療
3. 2次治療
4. 3次治療以降
III 胃癌特有の病態に応じた治療の選択
1. 高度腹膜播種
2. 播種性血管内凝固症候群(DIC)を合併した胃癌に対する薬物療法
3. 髄膜播種
4. 高齢者の胃癌
IV 副作用の予防と対応
1. SP療法,Cape+CDDP療法
2. SOX療法,CapeOX療法
3. Cape+CDDP+Tmab療法,SP+Tmab療法
4. Weekly PTX+Ramucirumab療法
5. Weekly PTX療法
6. DTX療法
7. イリノテカン療法
8. Ramucirumab療法
9. S-1単独療法
10. 5-FU+LV療法
11. DCS療法
V 緩和治療
VI Controversy
●肝転移症例の治療─肝切除の適応はあるのか
●ステージIV根治手術後の化学療法
●胃癌術後補助化学療法後の再発症例の治療
●conversion therapyの意義とconversionによる治癒切除後の治療
●術前化学療法の意義
●HER2陽性胃癌の2次化学療法
ワンポイント・アドバイス
・HER2陽性胃癌の臨床・病理学的特徴
・切除不能・再発胃癌に対する分子標的薬の主な第Ⅲ相試験
・S-1継続投与の意義
・切除不能進行・再発胃癌に伴う出血,狭窄,穿孔への対応
・OXはどれくらい継続可能か?
・味覚・嗅覚の異常
・眼の副作用(流涙など)の原因と対応