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Medical Practice 2015年臨時増刊号
病態生理と症例から学ぶ 輸液ガイド
文光堂
電子版ISBN
電子版発売日 2021年8月3日
ページ数 394
判型 B5
印刷版ISSN 0910-1551
印刷版発行年月 2015年4月
書籍・雑誌概要
病態生理と症例から学ぶ 輸液ガイド
全身を診る臨床の場面で不可欠な治療手段である輸液について,網羅的に解説した一冊.水・電解質輸液の基本理論をはじめ,水・電解質輸液のメニューの立て方やモニタリングの原理について,さらに栄養輸液について解説を施し,第4章「症例から学ぶ輸液療法とその管理の実際」では,実際の症例をもとに鑑別診断や病態生理を考察し,治療としての輸液を解説する.実地診療で想定されるほとんどすべての状況が網羅されている.
目次
第1章 知っておきたい水・電解質輸液の基礎知識
1.体液生理学の基礎知識─水・電解質の分布とバランス─
2.脱水症と浮腫のすべて
3.輸液を理解し実践するための基礎知識─酸塩基平衡とその異常─
4.輸液の原理と基本─安全な輸液を行うために─
5.輸液の必要な患者とその診断法─特に脱水症について─
6.輸液の必要な患者とその診断法─脱水症以外─
7.薬剤・医原性の水・電解質異常とその臨床
8.他科からのコンサルトに必要な水・電解質と酸塩基平衡の知識
第2章 身につけておきたい水・電解質輸液の基本手技
1.輸液製剤─シンプルに理解する輸液の種類─
2.水・電解質の欠乏量の推定法と輸液による是正法─難しい計算を簡単に─
3.輸液ルートの選択・確保法・投与速度とバランスシートの取りかた
4.基本的輸液の進めかた─開始時輸液と維持輸液の実際─
5.緊急・救急輸液法の行いかた
6.輸液療法の管理とモニタリングの実際
7.輸液の効果判定と計画の修正法
8.おかしやすい輸液過誤
9.注射薬の混合調製方法と注意点
10.輸液における栄養管理の理論と実際
11.経口補水療法の行いかた
第3章 栄養輸液に必要な基礎知識と手技
1.栄養輸液療法の対象,種類と選びかた
2.末梢挿入型中心静脈カテーテル(PICC)からの高カロリー輸液
3.高カロリー輸液製剤─特徴と選択─
4.高カロリー輸液の処方と組み立てかた─開始時輸液と維持輸液─
5.高カロリー輸液の実際と効果の判定
6.高カロリー輸液の配合禁忌,合併症,副作用とその予防,対策
7.末梢静脈栄養の実際
8.周期的高カロリー輸液(cyclic TPN)の目的と導入法
9.在宅中心静脈栄養法の実際
10.経腸栄養法の実際
第4章 症例から学ぶ輸液療法とその管理の実際
1.脱水症の輸液療法と溢水の対策
2.ショック患者の輸液療法
3.低ナトリウム血症と高ナトリウム血症の是正法と輸液管理
4.低カリウム血症と高カリウム血症の是正法と輸液管理
5.低カルシウム血症と高カルシウム血症の是正法と輸液管理
6.低クロール血症と高クロール血症の是正法と輸液管理
7.低リン血症と高リン血症の是正法と輸液管理
8.低マグネシウム血症と高マグネシウム血症の是正法と輸液管理
9.ケトアシドーシスと高血糖高浸透圧昏睡の輸液療法
10.乳酸アシドーシスの輸液療法
11.代謝性アルカローシスの輸液療法
12.浮腫・腹水のある患者への輸液法
13.低蛋白血症および低栄養状態にある患者の輸液法
14.急性腎不全患者への輸液法
15.慢性腎炎,ネフローゼ症候群患者の輸液法
16.慢性腎不全患者の輸液法
17.血液透析患者と腹膜透析患者の輸液法
18.急性肝炎・肝不全患者の輸液法
19.慢性肝炎,肝硬変,慢性肝不全患者の輸液法
20.下痢,嘔吐,腸閉塞患者の輸液法
21.呼吸不全患者の輸液療法
22.脳血管障害患者の輸液法
23.脳浮腫・頭蓋内圧亢進の是正輸液法
24.糖尿病患者の輸液法
25.SIADH,尿崩症患者の輸液療法
26.急性心筋梗塞患者の輸液法
27.心不全患者の輸液法
28.精神科疾患における水電解質異常に対する治療の考えかた
29.がん患者の輸液法と栄養法
30.末期がん患者の輸液療法と栄養管理
31.救急患者および出血患者の輸液法
32.熱傷患者の急性期輸液療法
33.外傷患者,多臓器不全患者の輸液,栄養管理
34.中毒患者の輸液と強制利尿法
35.熱中症患者の輸液療法
36.高齢者の輸液療法と注意点
37.小児の輸液法と注意点
38.新生児・未熟児の輸液法
39.妊産婦,妊娠高血圧症候群(旧妊娠中毒症)患者の輸液法
40.術前,術中, 術後患者の輸液法
41.在宅医療における輸液管理
付 録
輸液に必要な単位,数値および参照値
索 引