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かかりつけ医のための腎臓病診療ブラッシュアップ

かかりつけ医のための腎臓病診療ブラッシュアップ
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筆頭著者 前嶋 明人 (著)

埼玉医科大学総合医療センター

金芳堂

電子版ISBN

電子版発売日 2023年3月29日

ページ数 190

判型 A5

印刷版ISBN 978-4-7653-1935-5

印刷版発行年月 2023年3月

DOI https://doi.org/10.50910/9784765319355

書籍・雑誌概要

日常診療で見落としがちな,患者さんの腎機能の低下を意識せずに行った処方や処置により腎機能の悪化,急性腎障害(AKI)の発症など,腎機能低下・CKD患者の保存的治療の観点から,悪化要因の予防ならびに腎不全に陥ることを水際で防げるようになることを目的とした書籍.かかりつけ医・非専門医向けに,腎臓の正しい診かた・考え方・専門医に紹介するタイミングなど,症例ベースによる解説で適切にナビゲートしています.

目次

まえがき
カラー口絵
1 腎疾患の基礎知識を整理しよう
慢性腎臓病(Chronic Kidney Disease:CKD)とは?
腎不全パンデミック
腎疾患診療と難病対策
腎不全がどのように進展するかを理解する
腎機能悪化スピードが疾患によって異なる
腎臓専門医とかかりつけ医による病診連携の重要性
医師と薬剤師の連携の重要性
2 腎炎(腎疾患)鑑別診断のコツ
腎炎の診断手順
腎疾患の診断が難しい理由
問診で得られる情報とその重要性
尿所見から得られる情報とその重要性
外来で行う尿蛋白量の評価法
3 腎炎診療ブラッシュアップ
原発性腎疾患
続発性腎疾患
続発性腎疾患①:高血圧関連腎障害
続発性腎疾患②:糖尿病性腎症
続発性腎疾患③:膠原病に伴う腎疾患
続発性腎疾患④:血液疾患に伴う腎疾患
4 CKD診療ブラッシュアップ
腎臓の不具合は全身に影響する
慢性腎不全とはどのような病態?
尿毒症症状は腎機能がかなり低下しないと出現しない
腎不全治療の基本的な考え方
腎疾患に対する治療のゴールは様々です
慢性腎不全の治療目標「現状維持を目指そう」
腎臓の仕事量を減らすことが重要
慢性腎不全の食事療法
腎性貧血の発症機序
腎性貧血の治療
5 薬剤による腎機能の低下を防ごう
腎機能を悪化させる因子を把握する
薬剤による腎障害をなくす
薬剤による腎障害をなくす
腎障害を来しやすい薬剤とその発症様式
薬剤による電解質異常
薬剤性腎障害を疑ったら何をすべきか?
薬剤性腎障害を予防するために必要なこと
腎臓病患者に薬剤投与するときに考えること
腎機能の正確な評価
腎機能が低下した患者さんを見逃さない(特に高齢者で重要)
「サルコペニア」と「フレイル」
薬剤の排泄経路
尿中未変化体排泄率
蛋白結合率
薬物代謝酵素
腎機能に応じた薬剤投与量の決定
6 腎機能低下例に対して減量・休薬が必要な薬剤一覧
総論
NSAIDs
抗生物質
経口血糖降下薬
RAS阻害薬
高尿酸血症治療薬
H2受容体拮抗薬
便秘薬
骨粗鬆症の薬
造影剤
抗ウイルス薬
抗ヒスタミン薬
7 高齢者CKD診療の極意
人口の高齢化
高齢者CKDの特徴
高齢者に多い腎疾患とは?
高齢者に認めやすい電解質異常
高齢者で認めるナトリウム異常
高齢者で認めるカリウム異常
高齢者で認める高カルシウム血症
高齢者の血糖コントロール
高齢CKD患者に対する処方で特に注意すべき薬剤
高齢者の腎機能評価は慎重に
高齢者は急性腎障害を併発しやすいので要注意!
高齢者が急性腎障害を起こしやすい理由
薬剤性腎障害は高齢者に発症しやすい
高齢者CKDの治療目標は「現状維持」かつ「悪化させないこと」
お薬手帳を活用しましょう