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助産師基礎教育テキスト 2025年版 第5巻 分娩期の診断とケア
筆頭著者 佐々木 くみ子 (責任編集)
日本看護協会出版会
電子版ISBN 978-4-8180-2865-4
電子版発売日 2024年12月13日
ページ数 238
判型 B5
印刷版ISBN 978-4-8180-2795-4
印刷版発行年月 2024年9月
書籍・雑誌概要
【2025年版改訂】最新のエビデンスを反映し、診断・アセスメント・ケアの内容を刷新!
改訂版では、出産を取り巻く環境の変化に応じ、無痛分娩や母体感染に関する新項目を追加し、より理解しやすくなるよう、写真・イラストをさらに充実させました。
分娩期の診断とケアに必要な知識、分娩経過に伴う診断・アセスメントの視点とケア、具体的な分娩介助技術、正常経過逸脱の予測と予防についてまとめています。
≪本書は第2版(2025年版)第1刷の電子版です≫
目次
第1章 助産師が行う分娩期のケア
1. 助産師が行う分娩期のケアの基本的な考え方
1 産婦の意思・主体性の尊重―women-centered care
2 産婦の心身の苦痛緩和と胎児へのストレス軽減
3 家族中心的なケア―family-centered care
2. 分娩期の助産過程
1 分娩期のケアの特徴
2 分娩期の助産診断
3 分娩期の助産計画
4 助産計画の実施
5 アセスメントに必要な観察技術
3. 分娩に関連する記録等
1 助産録
2 出生証明書
3 母子健康手帳
第2章 分娩経過の診断に必要な知識
1. 分娩の概念
1 分娩(labor, delivery)の定義
2 分娩と関連する用語
3 分娩の種類
2. 分娩の3要素
1 娩出力(expulsive force)
2 産道(birth canal)
3 胎児と胎児付属物
3. 分娩経過と所要時間
1 分娩第1期(開口期)
2 分娩第2期(娩出期)
3 分娩第3期(後産期)
4 分娩第4期
4. 分娩の機序
1 陣痛発来の機序
2 陣痛のメカニズム
3 軟産道開大の機序
4 破水(rupture of membranes)
5 胎児の産道通過
6 胎盤の剥離と娩出
7 止血の機序
5. 分娩が母体・胎児に及ぼす影響
1 母体への影響
2 胎児への影響
第3章 分娩期のアセスメントの視点
1. 分娩時期
1 分娩開始の予知
2 分娩開始と分娩時期
2. 分娩進行状態
1 娩出力の状態
2 産道の状態
3 娩出物の状態
3. 分娩進行の予測
1 経腟分娩の可否
2 分娩第2期の開始時間と児娩出時間の予測
4. 産婦の状態
1 身体的側面
2 産婦の心理的・社会的・文化的な状態
5. 胎児の健康状態
1 胎児の発育・健康状態の評価
2 胎児機能の評価
3 CTG判読の基本
4 分娩中の評価
6. 胎児付属物の状態
1 胎盤(placenta)
2 臍帯(umbilical cord)
3 卵膜(fetal membranes)
4 羊水(amniotic fluid)
7. 出生直後の新生児の健康状態
1 出生直後の生理的変化
2 出生直後の新生児の健康状態の評価
3 新生児の全身状態の評価
8. 家族の心理的・社会的・文化的な状態
1 産婦の反応への対処行動
2 産婦に対する支援行動
第4章 分娩経過に伴うアセスメント・診断とケア
1.入院のアセスメント・診断とケア
1 入院前のアセスメント・ケア
2 入院するまでの準備
3 入院時のアセスメントとケア
2. 分娩第1期のアセスメント・診断とケア
1 分娩第1期のアセスメント
2 分娩第1期のケアの目標
3 分娩第1期の助産計画
3. 分娩第2期のアセスメント・診断とケア
1 分娩第2期のアセスメント
2 分娩第2期のケアの目標
3 分娩第2期の助産計画
4. 分娩第3期のアセスメント・診断とケア
1 分娩第3期のアセスメント
2 分娩第3期のケアの目標
3 分娩第3期の助産計画
5. 分娩第4期(分娩後2時間まで)のアセスメント・診断とケア
1 分娩第4期のアセスメント
2 分娩第4期のケアの目標
3 分娩第4期の助産計画
6. 出生直後の新生児のアセスメント・診断とケア
1 出生時の健康状態の予測と準備
2 呼吸の助成
3 保温(低体温の予防)
4 アプガースコアの判定
5 全身の一次観察
6 臍帯結紮・切断
7 新生児の標識
8 全身の観察(フィジカルアセスメント)
9 予防的抗菌薬の点眼
10 臍消毒・臍処置
7. 母子の早期接触に向けたアセスメントケア
1 家族中心の援助
2 新生児と母親の健康状態
3 子どもの受容
4 早期母子接触
5 初回授乳(乳頭への吸着)
第5章 分娩介助技術
1. 分娩介助の意義と原理
1 分娩介助の意義
2 分娩介助の原理
2. 分娩介助に伴う技術
1 分娩に向けた準備
2 分娩介助技術
3. 分娩体位と分娩介助法
1 さまざまな分娩体位での介助のポイント
2 フリースタイル分娩を断念せざるを得ないとき
3 無痛分娩
4. 胎児付属物と出血の観察
1 胎盤・臍帯・卵膜・羊水の観察
2 出血の観察
5. 新生児の蘇生
1 出生直後のチェックポイント(評価A1)
2 蘇生の初期処置(処置C1)
3 初期処置の評価(評価A2)と次の処置(処置C2,C2’)
4 人工換気の評価(評価A3)と次の処置(処置C3)
5 心肺蘇生の評価(評価A4)と次の処置(処置C4)
6 心肺蘇生の評価(評価A5)と次の処置(処置C5)
7 低体温療法の適応
第6章 分娩進行に伴う正常経過逸脱の予測と予防
1. 身体的側面
1 陣痛の異常
2 産道の異常
3 児頭進入,回旋,胎位の異常
4 胎児の健康状態
5 出血の異常
6 母体感染
2. 緊急事態への対応準備
1 緊急事態に備えた物品・薬剤の準備
2 緊急時・搬送時の支援
3 医療機関の連携
4 緊急時の妊産褥婦・家族へのケア