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学習課題とクイズで学ぶ看護マネジメント入門 第2版
筆頭著者 原 玲子 (著)
日本看護協会出版会
電子版ISBN 978-4-8180-2431-1
電子版発売日 2021年9月20日
ページ数 280
判型 B5
印刷版ISBN 978-4-8180-2276-8
印刷版発行年月 2020年8月
書籍・雑誌概要
医療チームの一員として効果的な看護サービスを提供するためには,看護マネジメント(看護管理)の基礎概念を理解しておくことが大切です。厚生労働省「新人看護職員研修ガイドライン改訂版」では,看護実践における管理的側面についての到達目標(「安全管理」「情報管理」「業務管理」「薬剤等の管理」「災害・防災管理」「物品管理」「コスト管理」)が示されています。
本書は,看護マネジメントの基盤となる考え方から,上記の7領域はもとより,「医療の質評価」「地域包括ケアシステム」「身体拘束ゼロの推進」など注目度の高いキーワードまでを学べる初学者のための入門書です。豊富なイラストや事例がポイントをわかりやすく示し,クイズやミニテストも盛り込まれているので楽しみながら学べます。
目次
第1章 マネジメントとは
001 マネジメントとは
002 マネジメントプロセスの4つの機能
003 PDCAサイクルとは
第2章 看護マネジメントとは
004 看護マネジメント(看護管理)の考え方の歴史的変化
005 看護マネジメントとシステム
006 看護過程と看護ケアのマネジメント
第3章 医療におけるサービスの構造
007 サービスとは
008 サービスの基本的特性
009 サービスの3つの構造と顧客満足
010 医療サービスの質評価
011 ドナベディアンの医療の質評価
第4章 組織の成り立ちと病院組織の基本的構造
012 組織とは
013 組織構造における管理の原則
014 代表的な組織デザイン
015 病院組織の管理者の区分と役割
016 事例で学ぶ組織図のしくみ
第5章 目標管理
017 経営管理論の変遷
018 目標管理
019 目標管理における「組織目標」と「自己目標」の関係
020 目標面接と目標管理システム
021 バランスト・スコアカードによる目標設定
022 看護サービス提供のための目標設定
第6章 情報共有のしくみ
023 情報とは何か
024 診療情報の記録と電子化
025 情報の取り扱いにおける注意事項
第7章 医療の中の協働
026 病院における看護職集団の連結ピン
027 看護提供システム
028 チーム医療
029 クリティカルパス
030 リーダーシップ
第8章 業務遂行のマネジメント
031 病院組織における労務管理
032 看護業務遂行のための業務管理
033 看護業務遂行のための物的資源管理
034 看護業務遂行のための医薬品管理
035 タイムマネジメント
036 ストレスマネジメント
第9章 日本の医療制度と病院経営
037 医療提供体制
038 医療保険制度
039 診療報酬制度
040 「重症度,医療・看護必要度」
041 DPC(診断群分類)
042 地域医療連携
043 地域包括ケアシステム
044 介護保険制度
045 病院の財務分析の視点
第10章 医療安全の基本的な考え方
046 医療事故とは何か
047 患者への影響度による医療事故レベルの分類
048 ヒューマンエラーとヒューマンファクター
049 インシデントレポートの意義と活用
050 インシデントレポートの共有のしくみ
051 ある病院で起きた手術患者取り違え事故から学ぶこと
052 危険予知トレーニングの理論と方法
053 事故発生のメカニズム
――あるファミリーレストランで起きたミステリー
054 根本原因分析法(RCA)
第11章 医療現場の感染管理の基本
055 感染症発症のメカニズム
056 医療関連感染への対策
057 スタンダードプリコーションと感染経路別予防策
058 感染管理の組織化
第12章 医療現場における業務上の危険
059 看護職員の業務上の危険要因
060 職業感染の危険
061 医療機器・材料の使用にかかわる危険
062 医薬品等への曝露に伴う危険
063 労働形態や作業に伴う危険
064 患者・同僚および第三者による暴力
第13章 災害対策の基本
065 災害とは
066 災害が人々や環境に及ぼす影響
067 災害サイクルと求められる支援
068 平時の救急医療と災害医療との違い
069 トリアージとは
070 トリアージの原則と倫理的ジレンマ
071 災害による被災者のストレス
072 心理的回復プロセスと被災者の心のケア
073 援助者の心理への影響
074 災害に関連する法律
075 災害時の医療体制
076 災害時の病院における医療提供体制
077 医療機関における大災害への備え
第14章 看護職の法的責任
078 看護職者に問われる法的責任
079 看護業務の法的範囲
080 看護師に求められる判断
081 看護師に必要とされる注意義務
082 静脈注射についての行政解釈の変更
第15章 看護者の基本的責務
083 そもそも倫理とは
084 法と倫理
085 なぜ,看護に倫理が必要なのか
086 倫理の原則
087 看護者の基本的責務
088 「看護提供に際して守られるべき価値・義務」
089 看護の「責任を果たすために求められる努力」
090 「土台としての個人的徳性と組織的取り組み」
091 看護職が遭遇する倫理的ジレンマ
092 身体拘束ゼロの推進
093 倫理的問題の所在の明確化と解決のための基本的プロセス
第16章 看護職のキャリア開発
094 キャリアとは
095 キャリアアンカー
096 ライフサイクルとキャリア
097 ワーク・ライフ・バランス
098 キャリア開発とは
099 臨床看護職員のキャリア発達とキャリア開発ラダーの考え方
100 キャリア開発ラダーのしくみ
101 新人看護職員研修制度
102 国際看護の視点
103 ジェネラリストとスペシャリスト
104 特定行為を手順書により行う看護師
105 看護職の拡大する役割と資格認定制度
解答と解説
・クイズ・ミニテストの解答および解説
・学習課題の解答および解説