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腸管感染症と食中毒Up to date
　腸管感染症・食中毒の病原体は多岐にわたるため，検出や同定のためには病原体についての知識とともに，目的に応じた検査を的確に選択・実施するスキルが求められます．
　そこで本特集では，まず腸管感染症・食中毒の定義や種類などの基礎知識をご解説いただいた後に，検体採取・保存の注意点，病原体別の検査のポイント，効率的な日常検査の組み立て方といった実践的な内容を詳説いただきます．ぜひご一読のうえ，腸管感染症・食中毒の検査への理解を深めていただけますと幸いです． （編集部）

目次

1．腸管感染症・食中毒の基本　　西順一郎　　820
2．検体採取から検査までの注意点　　大瀧博文　　827
3．病原体別の検査法
1）腸内細菌目細菌　　柏谷淳　　831
2）その他のグラム陰性桿菌　　原祐樹　　837
3）グラム陽性菌　　田中美智男　　843
4）抗菌薬関連下痢症の微生物検査　　豊川真弘　　848
5）ウイルス　　牛島廣治　　853
6）腸管寄生性の原虫類　　藤田拓司　　858
4．効率的な日常検査の組み立て方　　口広智一　　867
■Editorial―今月のことば　
視点を変える　　塩竈和也　　807　
■話題―NEWS&TOPICS　
『遺伝性乳癌卵巣癌（HBOC）診療ガイドライン2021年版』が発行に　　山内英子　　810
超音波検査室の精度認定制度に向けた日本超音波検査学会の取り組み　　種村正　　812
この先どうなる？どう変わる？未来の治療“CAR-T細胞療法”とそのシステム管理　　吉田昌弘　　814
■技術講座　
甲状腺エコーにおける腺腫様結節・腺腫様甲状腺腫と濾胞性腫瘍との鑑別　　福島光浩，福成信博　　873
■FOCUS　
Clostridioides（Clostridium）difficile感染症（CDI）の検査室マネジメント　　上田安希子　　878
血流維持型汎用血管内視鏡により大動脈自然破綻プラークから採取した血液におけるコレステロール結晶の検出・観察法　　岩信造，野田大孝，松本幸一，由谷親夫，児玉和久，小松誠　　882
■呼吸機能検査の苦手意識をなくそう！　 2．スムーズな検査の実践へ　
5）睡眠時無呼吸検査（PSG と簡易型睡眠時無呼吸検査）のポイント　　情野千文　　888　
■歴史に学ぶ 病理技術　
5．矢島権八先生と矢島のPAM染色　　松並平晋　　899　
■解説 診療報酬改定　
令和4年度診療報酬改定の要点―検体検査にかかわる改定を中心に　　古川泰司　　903　
■臨床検査Q&A　
尿沈渣検査における，異型細胞とウイルス感染細胞の区別のポイントを教えて下さい．　　川満紀子　　908　
■学会レビュー　
第47回日本超音波検査学会学術集会　　三﨑なつき　　910
■編集部レポート　
一般社団法人 日本臨床検査学教育協議会 第17回定時総会（令和4年度）　　911　
■LABO LIFE―私の仕事・私の明日　
食品衛生監視員として働く　　貞本奈緒　　912　
■L・Lの日常　
L・Lの日常　　周玲蓮　　915