書籍・雑誌概要

本書は、明代末期に完成した鍼灸書の集大成で、後にも先にも、これを上回る本はないといわれている空前絶後の作品です。明代末（1601年）に刊行されて以来、清代に28回、民国時代に14回、現代中国や台湾になってから何回も刊行されており、6〜8年に一度は新版が出されるという大ベストセラー本です。

目次

第一巻 1
　鍼道の源流 6
　鍼灸直指『素問』 12
　　鍼灸方宜始論／刺熱論／刺瘧論／刺咳論／刺腰痛論／奇病論／刺要論／刺斉論／刺志論／長刺節論／皮部論／経絡論／
　　骨空論／刺水熱穴論／調経論／繆刺論／経刺論／巨刺論／手足陰陽流注論／衛気行論／診要経終論／刺禁論／刺法論
『難経』 80

第二巻 101
　周身経穴賦『医経小学』 104
　百症賦 109
　標幽賦（楊継洲解説） 114
　席弘賦（鍼灸大全） 156
　金鍼賦（楊氏注解） 162
　玉龍賦『聚英』 174
　通玄指要賦　楊継洲解説 181
　霊光賦『鍼灸大全』 197
　蘭江賦（楊氏書） 201
　流注指微賦（竇氏） 206

第三巻 211
　五運主病歌　『医経小学』 215
　六気による病気歌 216
　百穴法歌　『神応経』 220
　十二経脈歌　『聚英』 227
　玉龍歌　楊氏注解 241
　勝玉歌　楊氏 264
　雑病穴法歌　『医学入門』 270
　雑病十一歌　『聚英』 281
　長桑君天星秘訣歌　『乾坤生意』 286
　馬丹陽天星十二穴治雑病歌 289
　四総穴歌 294
　肘後歌 295
　回陽九鍼歌 301
　鍼内障秘歌 302
　鍼内障要歌 305
　補瀉雪心歌　『聚英』 307
　行鍼総要歌 310
　行鍼指要歌 316
　刺法啓玄歌（六言） 318
　鍼法歌 320
　問題集　楊氏の試験問題 322
　　各専門家の長所と短所／頭に多く施灸するな／穴有奇正策／鍼有浅深策
　
第四巻 343
　背部兪穴歌『医統』 351
　腹部中穴歌 352
　中指同身寸図 355
　『素問』九鍼論 356
　九鍼式 361
　九鍼図 364
　　製鍼法／煮鍼法／暖鍼／火鍼／温鍼／折鍼の治療
　『内経』補瀉 373
　『難経』補瀉 398
　『神応経』の補瀉 406
　　瀉訣直説／補訣直説
　南豊李氏の補瀉 410
　四明の高氏の補瀉 431
　三衢楊氏の補瀉（十二字を手順に分けた手法と歌） 437
　生成数『聚英』 465
　経絡迎随の問答　楊継洲 466
　禁鍼穴歌 500
　禁灸穴歌 502
　太乙歌 503
　尻神禁忌 505
　人神禁忌 507

第五巻 513
　十二経井穴　楊継洲著 518
　井?兪原経合歌『医経小学』 534
　井?兪原経合横図　『聚英』 536
　徐氏の子午流注、毎日時間に基づいて穴位を定める歌 539
　十二経納天干歌 542
　十二経納地支歌 543
　脚不過膝、手不過肘歌 544
　流注図 545
　子午流注の鍼法を論じる　徐氏 555
　流注開闔『医学入門』 558
　流注時日 560
　臓腑の井?兪経合の主治　『聚英』 562
　十二経の是動病と所生病、補瀉迎随　『聚英』 566
　十二経の原穴歌 568
　十二経病、井?兪経合、補虚瀉実 569
　十二経の気血多少歌 578
　十二経の症状治療、主客原絡図　楊継洲 579
　霊亀取法、飛騰鍼図　徐氏 593
　八法歌 594
　八法交会八脈 595
　八法交会歌 596
　八脈交会八穴歌 597
　八脈配八掛歌 598
　八穴配合歌 599
　刺法啓玄歌 600
　八法五虎建元日時歌 601
　八法逐日干支歌 602
　八法臨時干支歌 603
　推定六十甲子日時穴開図例 605
　八脈図と症状治療穴 610
　八法手訣歌『聚英』 641

第六巻 643
　五臓六腑 651
　十四経脈の長さ 656
　臓腑十二経穴の起止歌 657
　肺臓図 658
　手太陰肺経 659
　手太陰経穴の主治 660
　　手太陰肺経穴歌　『医学入門』／穴法の考証
　大腸腑図 673
　手陽明大腸経 674
　手陽明経穴主治 675
　　手陽明大腸経穴歌／考正穴法
　胃腑図 690
　足陽明胃経 691
　足陽明経穴の主治 692
　　足陽明胃経の穴歌／穴法の考証 　脾臓図 721
　足太陰脾経 722
　足太陰経穴主治 723
　　足太陰脾経の穴歌／穴法の考証
　心臓図 742
　手少陰心経 743
　手少陰経穴の主治 744
　　手少陰心経の穴歌／穴法の考証
　小腸腑図 756
　手太陽小腸経 757
　手太陽経穴の主治 758
　　手太陽小腸経の穴歌／穴法の考証
　膀胱腑図 770
　足太陽膀胱経 771
　足太陽経穴主治 772
　　足太陽膀胱経の穴歌／穴法の考証
　腎臓図 818
　足少陰腎経 819
　足少陰経穴主治 820
　　足少陰腎経の穴歌／穴法の考証
　
第七巻 845
　心包絡腑図 852
　心包絡図 853
　手厥陰経穴の主治 854
　　手厥陰心包絡の経穴歌／穴法の考証
　三焦腑の図 861
　手少陽経穴の主治 863
　　手少陽三焦経の穴歌／穴法の考証
　胆腑図 877
　足少陽胆経 878
　足少陽経穴の主治 879
　　足少陽胆経の穴歌／穴法の考証
　肝臓図 905
　足厥陰肝経 906
　足厥陰経穴の主治 907
　　足厥陰肝経の穴歌／穴法の考証
　任脈図 921
　任脈経穴の主治 922
　　任脈経穴歌／穴法の考証
　督脈図 945
　督脈経の主治 946
　　督脈経穴歌／穴法の考証
　督任要穴図　楊氏 963
　奇経八脈歌　『医経小学』 965
　奇経八脈　『節要』 967
　十五絡脈歌　『医経小学』 973
　十五絡脈の穴位考証　『医統』 974
　十五絡脈　『節要』 975
　十二経筋　『節要』 979
　五臓の募穴　『聚英』 988
　五臓の兪穴 989
　八会 990
　部分による取穴 991
　治療の要穴　『医学入門』 992
　経外奇穴　『楊氏』 1002
　穴の同名異類　『聚英』 1008

第八巻 1015
　穴法　『神応経』 1020
　神応経の鍼を使う時のマジナイ 1045
　風邪による病気 1046
　傷寒類 1049
　痰や喘息、咳など 1051
　さまざまな腹部のシコリ 1054
　腹痛や腹部の膨満 1056
　心窩部や脾胃の疾患 1059
　心邪や精神病など 1063
　霍乱 1066
　瘧疾 1067
　腫脹類（付記：紅疸、黄疸） 1069
　汗など 1071
　痛みや冷え 1072
　腸や痔、大便など 1073
　陰嚢のヘルニアや小便など 1076
　頭と顔 1079
　咽喉など 1082
　耳や目 1084
　鼻や口 1087
　胸や背、脇など 1090
　手足や腰腋など 1093
　婦人科 1099
　小児科 1102
　皮膚病 1105
　救急 1107
　治療の増補 1108
　　中風論　徐氏書／急性の脳卒中の救急鍼法　『乾坤生意』／脳卒中の半身不随の鍼灸秘訣　『乾坤生意』／傷寒　『聚英』／
　　雑病／デキモノ
　
第九巻 1127
　治療のポイント　楊氏 1133
　東垣鍼法　『聚英』 1179
　名医の治療法　『聚英』 1186
　　瘡毒／喉痺／淋閉／眼目／損傷
　鍼邪秘要 1194
　孫思?の十三鬼穴の歌 1198
　救急の灸法　『医学入門』 1201
　崔氏の四花穴 1204
　膏肓の取穴法 1207
　騎竹馬の灸法 1208
　労に対する灸法　『聚英』 1210
　腎兪の取穴法 1211
　心気の灸法 1212
　痔漏の灸法 1213
　脱腸の灸穴法 1214
　腸出血の灸法 1215
　結胸傷寒の灸法 1216
　陰毒結胸の灸 1217
　雷火針法 1218
　臍を蒸して病気を治す法 1220
　天の時間と一致する時刻 1222
　『千金』の灸法 1223
　『宝鑑』の灸瘡を発泡させる法 1224
　艾葉　『医統』 1225
　灸の補瀉 1227
　モグサの大きさ 1228
　モグサへの点火 1230
　灸の壮数 1231
　灸法 1232
　施灸する順序 1233
　寒熱への灸 1234
　灸瘡のポイント 1235
　灸瘡への貼り物 1236
　灸瘡の膏薬 1237
　灸瘡の洗い方 1238
　施灸後の養生 1239
　カルテ集　楊氏 1240

第十巻 1269
　嬰児を守る神術　『按摩経』 1274
　あらかじめの鍼灸を戒める 1278
　小児 1279
　出産時の養生 1282
　面部五位図 1288
　顔面部の五位歌 1289
　身体を見て、顔色を観察する法 1290
　色を論じる歌／スジを識別する法の歌 生命部位の歌 1296
　手の図 1297
　手掌図、各穴手法の仙訣 1301
　手背図、各穴手法の仙訣 1304
　病気を治療する秘訣の手法 1306
　手訣 1308
　手法歌 1319
　顔色図の歌 1323
　小児の五色によって病気を弁別する 1328
　内八段錦 1332
　外八段錦 1334
　入門歌 1338
　手掌の図 1339
　三関図 1341
　三関 1342
　六筋 1365
　ポイント 1369
　?足訣 1371
　小児の様々なヒキツケを治す、按摩などの法 1373
　　補足／諸穴の治療法／病症の死生歌／三関の弁別／嬰児や児童の雑症／脈診の歌／病気識別の歌／諸症状に対する治療法／
　　陳氏の経脈の色識別歌／虚実の二症を論じる歌／五言歌／附、弁／補足