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臨床検査法提要 改訂第35版

臨床検査法提要 改訂第35版
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筆頭著者 金井 正光 (監)

金原出版

電子版ISBN 978-4-307-85053-7

電子版発売日 2021年5月31日

ページ数 2016

判型 A5

印刷版ISBN 978-4-307-05053-1

印刷版発行年月 2020年5月

DOI https://doi.org/10.18888/9784307850537

書籍・雑誌概要

日々進歩を続ける臨床検査――長年、そのバイブルとしての役割を果たしてきた「臨床検査法提要」の、5年ぶりの改訂。検体検査から生理機能検査まで、臨床検査技師、臨床医に必要な検査のすべてを、最新の動向を踏まえてアップデートした。基準範囲、臨床判断値等も精査・更新し、試薬や機器の記載も最新の情報となっている。臨地実習から卒後教育までこの1冊で対応可能な、検査に携わるすべての医療者のための事典である。

目次

第1章 臨床検査総論
I.臨床検査の標準化・精度保証・基準範囲
 A 標準化
 B 測定法の信頼性に関する妥当性確認
 C 精度保証・精度管理
 D 基準値・臨床判断値・臨床的有用性の評価
II.臨床検査室の第三者認定(ISO 15189)
III.検体検査の基本的測定法および測定装置
 A 光学的測定法
 B 自動生化学分析法
 C 免疫学的測定法(イムノアッセイ)
IV.採血と血液検体保存
V.POCT 検査

第2章 尿・糞便検査
I.尿検査
 A 尿の一般的取り扱い法
 B 尿の一般性状検査法
 C 試験紙法による尿スクリーニング検査
 D 異常尿成分の化学的検査法
 E 尿中化学成分の定量
 F 尿沈渣検査法
 G 尿による乱用薬物スクリーニング検査
 H 尿妊娠検査・尿排卵予知検査
 I 尿中肺炎球菌抗原検査・尿中レジオネラ抗原検査
 J 尿路結石検査法
II.糞便検査

第3章 穿刺液・髄液・精液検査
I.穿刺液検査
 A 漿膜腔液検査法
 B 関節液検査法
II.脳脊髄液(髄液)検査
III.精液検査

第4章 血球検査
I.血球計数検査
 A 用手法
 B 自動測定法
II.血球形態検査
 A 血液塗抹標本作製
 B 血液塗抹標本染色法―普通染色
 C 血球形態の観察
 D 骨髄検査
III.造血器腫瘍の臨床検査
 A 造血器腫瘍のWHO分類
 B フローサイトメトリーによる細胞表面マーカー検査
 C 染色体検査
 D 遺伝子検査
IV.溶血性貧血に関する検査
V.赤血球沈降速度

第5章 血栓・止血関連検査
I.血栓形成のしくみと検査
II.血管系および血小板機能検査
 A 検査法の種類、適応と進め方
 B 血管系検査法
 C 血小板機能検査法
III.血液凝固系の検査
 A 血液凝固検査に用いられる測定法の種類と特徴
 B 凝固系のスクリーニング検査
 C 血液凝固因子定量
 D 凝固・線溶の阻止因子
 E 凝固因子に対する獲得性抗体(凝固因子インヒビター)
 F ループスアンチコアグラント
IV.線溶系の検査
V.血栓・止血の分子マーカー
 A 凝固系の分子マーカー
 B 線溶系の分子マーカー
 C 血管内皮系の分子マーカー
 D 播種性血管内凝固
VI.血栓性素因の検査

第6章 臨床化学検査
I.血漿蛋白
 A 血漿蛋白の種類・機能・病態
 B 血漿蛋白測定法
II.非蛋白窒素化合物
III.糖質とその代謝関連物質(有機酸)
IV.血清脂質とリポ蛋白
 A 血清脂質・リポ蛋白の代謝と病態
 B 脂質代謝異常の臨床検査
 C 血清リポ蛋白分画の検査
 D 血清アポリポ蛋白の検査
 E リポ蛋白代謝関連酵素の検査
V.生体色素
VI.電解質・浸透圧・微量元素
 A 電解質(Na、K、Cl)
 B 浸透圧
 C その他の必須元素と微量元素
VII.酵素とアイソザイム測定法
 A 酵素測定法総論
 B 酵素測定法各論
VIII.腫瘍マーカー
IX.心不全マーカー・虚血性心疾患マーカー
X.骨代謝マーカー
XI.ビタミン
XII.血中薬物濃度
XIII.毒物
 A 総論
 B 各論2
XIV.栄養アセスメントとエネルギーアセスメント

第7章 体液・電解質・酸塩基平衡検査
I.体液量測定
II.電解質検査:電解質・浸透圧
III.酸塩基平衡検査
IV.輸液の基本

第8章 内分泌代謝機能検査
I.内分泌疾患の検査総論
II.視床下部―下垂体系機能検査
III.下垂体―甲状腺系機能検査
IV.副甲状腺機能検査およびその関連項目
V.下垂体―副腎皮質機能検査
VI.副腎髄質機能検査
VII.下垂体―性腺系機能検査
VIII.膵内分泌機能検査
 A 膵内分泌機能検査
 B 糖尿病の診断・治療と関連検査
IX.遺伝子検査

第9章 免疫血清検査
I.免疫グロブリン・補体系の検査
 A 免疫グロブリンの検査法
 B 補体に関する検査
II.リンパ球・食細胞(好中球)機能検査
 A リンパ球機能検査
 B 食細胞(好中球)機能検査
 C 原発性免疫不全症候群の検査
 D 自己炎症性症候群の検査
III.サイトカイン・ケモカイン・接着分子に関する検査
 A サイトカインおよびその受容体
 B ケモカインおよびその受容体
 C 接着分子
IV.アレルギーに関する検査
V.自己免疫疾患に関する検査
VI.感染症(非ウイルス性)の免疫血清検査

第10章 輸血・移植関連検査
I.輸血関連検査
 A 赤血球型検査
 B 血小板関連検査
 C 輸血の臨床
II.移植関連検査
III.HLA 検査
IV.キメリズム検査

第11章 臨床微生物検査
I.臨床細菌検査(含真菌)
 A 臨床細菌検査の基本技術
 B 抗酸菌検査
 C 真菌検査
 D 各種感染症の臨床細菌検査
II.ウイルス・リケッチア・クラミジア感染症と検査
 A ウイルス感染症と検査
 B ウイルス感染症検査法
 C 各種ウイルス感染症の検査
 D リケッチア・クラミジア感染症の検査
III.寄生虫・原虫検査
 A 寄生虫・原虫の基礎
 B 検体と検査法の選択
 C 寄生虫・原虫検査各論
IV.衛生動物
V.「感染症法」の基本構造と病原体種別・感染症類別

第12章 遺伝子関連検査・染色体検査
I.遺伝子関連検査・染色体検査総論
II.遺伝子関連検査
 A 遺伝子関連検査の実施にあたって
 B 遺伝子・核酸検査の基礎技術
 C 遺伝子・核酸検査の臨床応用
III.染色体検査
 A 染色体検査法
 B 遺伝学的検査としての染色体検査の臨床的意義

第13章 病理検査
I.組織学的検査(組織診)
II.細胞学的検査(細胞診)

第14章 消化機能検査
I.消化管検査
 A 胃機能検査
 B 吸収不良症候群関連検査
 C 蛋白漏出性胃腸症関連検査
 D 消化管内視鏡検査
II.膵機能検査
III.肝・胆道機能検査
 A 機能検査総論
 B 糖質代謝に関する検査
 C 蛋白・アミノ酸代謝に関する検査
 E ビリルビン代謝に関する検査
 F 解毒機能検査
 G 異物排泄機能検査
 H 酵素化学的検査
 I 血液凝固・線溶系の検査
 J 微量金属代謝に関する検査
 K 肝炎ウイルス関連検査
 L 免疫学的検査
 M 胆道機能検査
 N 腹腔鏡検査
 O 肝生検
IV.腹部(肝・胆・膵)画像検査
 A 肝画像検査
 B 胆道系画像検査
 C 膵画像検査

第15章 腎機能検査
I.基礎知識と検査計画
II.糸球体濾過値と腎血漿流量
III.尿細管機能検査
IV.腎・尿路の画像診断
V.泌尿器科的検査
VI.腎生検

第16章 循環機能検査
I.血圧測定法
II.末梢血管検査
III.心電図・心音図
IV.心臓超音波検査
V.心臓カテーテル法
VI.心不全マーカー検査
VII.虚血性心疾患マーカー検査
VIII.血管超音波検査(頸動脈、大動脈、腎動脈、下肢動脈、下肢静脈、バスキュラーアクセス)

第17章 呼吸(気管支・肺)機能検査
I.気管支鏡検査
II.呼吸機能検査
III.呼吸器疾患のバイオマーカー検査

第18章 神経・筋機能検査
I.筋電図
II.末梢神経伝導機能検査
III.脳波
IV.誘発電位
V.自律神経機能検査

第19章 感覚機能検査
I.聴覚機能検査
II.平衡機能検査
III.眼底検査
IV.味覚検査
V.嗅覚検査

巻末付録
各種臨床検査の基準範囲一覧
I.臨床血液検査
II.血栓・止血検査
III.臨床化学検査(血清または血漿)
IV.ホルモンと関連活性物質
V.低分子量物質のSI 単位換算基準範囲一覧
VI.免疫血清検査
VII.感染症の血清反応検査
VIII.尿検査
IX.腎機能検査
X.髄液検査
臨床検査用略語
mRNAにおけるコドン表とアミノ酸
索引