書籍を検索します。雑誌文献を検索する際には「雑誌文献検索」を選択してください。
産婦人科の実際 Vol.72 No.3
産婦人科漢方医学―基礎と臨床のエビデンス―
金原出版
電子版ISBN
電子版発売日 2023年3月20日
ページ数 116
判型 B5
印刷版ISSN 0558-4728
印刷版発行年月 2023年3月
書籍・雑誌概要
産婦人科漢方医学―基礎と臨床のエビデンス―
漢方薬は作用メカニズムが不明な部分も多く,不安で処方しにくいというイメージをもっていませんか?近年では,漢方の作用メカニズムを明らかにしようとする基礎研究が行われるようになっています。また臨床でのエビデンスも蓄積され,西洋医学的な診断を基に処方することで確かな効果を発揮する漢方薬もあります。本特集では,産婦人科医が抵抗なく漢方薬を処方できるように,婦人科漢方薬研究の最前線からご紹介いただきました。
目次
概説
1. 漢方医学研究の現状 武田 卓
基礎研究における漢方のエビデンス
2. 更年期うつ症状に対する加味逍遙散の効果―更年期うつ病モデルマウスを用いた検討― 清水 尚子
3. 脳に対する抑肝散の効果―セロトニン受容体との関連について― 中村 雪子
4. ストレスに対する加味帰脾湯の効果―基礎研究からの検討― 砂川 正隆
5. 妊娠に対する当帰芍薬散の効果 永松 健
6. 妊娠高血腎症に対する当帰芍薬散の効果 八木 一暢
7. 子宮内膜症に対する当帰芍薬散の効果 牧 瑛子
8. がん治療における症状緩和のための漢方薬の利活用―科学的根拠に基づく処方を通して― 上園 保仁
臨床研究における漢方のエビデンス
9. リアルワールドデータを用いた産婦人科漢方の臨床研究 康永 秀生
10. 更年期障害に対する加味逍遙散の効果―3つのランダム化比較試験の結果から― 髙松 潔
11. がん関連疲労に対する加味帰脾湯の効果 玉田 聡
12. 子宮内膜症患者の月経困難症に対する当帰芍薬散の効果 谷口 文紀
13. がん治療における症状緩和のための漢方 元雄 良治
■原著
当院で子宮鏡下手術により診断された子宮体癌症例の後方視的検討 前原 都
■診療
高齢(65歳以上)婦人科がん治療を対象とした高齢者総合機能評価(GA)に関する前向き観察研究―婦人科がん薬物療法の完遂度の推定を中心に― 鶴田 智彦
■症例
COVIDー19罹患により化学療法(MTX)レジメンを長期中断したが寛解導入に成功した臨床的侵入奇胎の1例 徳永 詩音
保存的に治癒した子宮仮性動脈瘤の4例 松本 直樹
■海外文献から
弘前大学大学院医学研究科産科婦人科学講座
・妊娠糖尿病既往における修正可能な危険因子と長期的な2型糖尿病のリスクに関するコホート研究
・ヒト胚の第一分裂では染色体分離エラーが著明に起こりやすい