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脳梗塞診療読本 第4版

脳梗塞診療読本 第4版
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筆頭著者 豊田 一則 (編著)

国立循環器病研究センター 副院長

その他の著者等 藤本  茂,立石洋平,辻野  彰,吾郷哲朗,井上  学,斎藤こずえ,小松鉄平,井口保之,早川 幹人,山上  宏,新妻邦泰,中島  誠,三輪佳織,板橋  亮,吉田和道,濱野栄佳,片岡大治,村井  智,菱川朋人,角田  亘,新堂晃大,吉村壮平,竹川英宏,津久井大介,松尾 龍,尾原知行,古賀政利,上野祐司,河野浩之,藤村  幹,猪原匡史,藥師寺祐介,藤堂謙一,竹本光一郎,安部  洋

中外医学社

電子版ISBN

電子版発売日 2024年5月28日

ページ数 504

判型 A5判

印刷版ISBN 978-4-498-32829-7

印刷版発行年月 2024年5月

DOI https://doi.org/10.18886/9784498328297

書籍・雑誌概要

脳梗塞診療の「現在」を知るための好評書,最新版!


脳梗塞診療の基本からアドバンスまで、専門医を目指す神経内科医師,脳神経外科医師.脳梗塞の診療に携わる後期研修医から入局5〜10年目の医師までを対象に解説した脳梗塞診療のバイブル的書籍の全面改訂!最新のガイドラインを反映するのはもちろん,超音波診断や急性期リハビリ,脳保護療法と細胞治療,構造的心疾患カテーテル治療など最新のトピックスを追加.気鋭のエキスパートによる活きた知識を1冊で.

目次


第1章 脳梗塞救急診療
1 救急医療体制と遠隔医療
 A.一次脳卒中センターと再灌流療法指針の整備
 B.早期治療体制の構築
 C.遠隔医療
2 ERでの診察と症候学的診断
 A.ERにおける神経診察の二律背反問題
 B.脳卒中急性期診療は病院到着前から始まっている
 C.効率的な神経所見
 D.ラクナ梗塞の症状は変動し進行することがある
 E.ERで診断ピットフォールに陥りやすい病態
 F.Stroke mimics
 G.ERではチーム医療が重要
3 検体検査と生理検査,バイオマーカーの意義
 A.血液凝固・線溶系に関連するマーカー
 B.血小板凝集に関連するマーカー
 C.心・血管障害の指標
 D.基礎疾患の管理・評価
 E.脳梗塞に関連したバイオマーカー
4 脳画像診断と脳血管画像診断
4-1 脳画像診断
 A.CT(computer tomography)
 B.MRI(magnetic resonance imaging)
 C.灌流画像(perfusion imaging)
 D.核医学(PET・SPECT)
4-2 脳血管画像
 A.CTA(CT angiography)
 B.MRA(MR angiography)
 C.血管撮影検査(digital subtraction angiography:DSA)
5 脳神経超音波
 A.頸動脈超音波検査
 B.経頭蓋超音波検査(経頭蓋カラードプラ検査,経頭蓋ドプラ検査)
 C.下肢静脈超音波検査
 D.心臓超音波検査
6 静注血栓溶解療法
 A.適応判断のポイント
 B.アルテプラーゼ投与の実際と治療開始後の管理
 C.血管内治療との併用
 D.今後の課題
7 超急性期の血管内治療
 A.治療手技
 B.MTのエビデンス
 C.血管内治療の適応
 D.血管内再開通療法における時間短縮の目標


 
第2章 急性期からの薬物治療
1 脳梗塞亜病型毎の治療概論
 A.病期から考える脳梗塞治療
 B.病型から考える脳梗塞治療
2 急性期抗血栓療法
 A.止血機構と血栓形成
 B.脳梗塞の病型による急性期抗血栓療法
 C.急性期脳梗塞に対する抗血小板療法
 D.急性期脳梗塞に対する抗凝固療法
 E.脳梗塞に対する再灌流療法後の抗血栓療法
 F.脳梗塞急性期の抗血栓療法に関する現在のガイドラインと今後の展望
3 脳保護療法と細胞治療
 A.脳保護療法
 B.細胞治療
4 血圧管理
 A.超急性期再開通療法と血圧管理
 B.急性期の血圧管理
 C.亜急性期以降の血圧管理
5 糖・脂質代謝の管理,栄養管理と摂食訓練
 A.糖代謝の管理
 B.脂質代謝の管理
 C.栄養管理と摂食訓練
6 慢性期抗血栓療法
 A.抗血栓薬を考えるときの3つのポイント
 B.抗血栓薬の使い分け
 C.虚血イベントと出血リスクを考慮した使い分け


 
第3章 非薬物療法を中心に
1 頸動脈の血行再建治療
 A.症候性病変に対する血行再建
 B.無症候性病変に対する血行再建
 C.内科的治療の進歩と血行再建の有効性に関する新たなRCT
 D.頸動脈の血行再建に関するガイドライン
 E.今後の課題
2 頭蓋内動脈の血行再建治療
 A.内科治療
 B.血管内治療
 C.EC-IC(extracranial-intracranial)バイパス
3 抗浮腫療法と減圧開頭・血腫除去術
 A.脳浮腫と出血転化
 B.内科的抗浮腫療法・脳圧降下療法
 C.広範な大脳半球梗塞・出血転化に対するテント上減圧開頭術
 D.広範な小脳梗塞に対するテント下減圧開頭術
4 急性期からのリハビリテーション診療
 A.脳梗塞に対するリハビリテーション診療の進め方
 B.急性期脳梗塞に対するリハビリテーション診療
 C.回復期脳梗塞に対するリハビリテーション診療
 D.慢性期脳梗塞に対するリハビリテーション診療
 E.脳梗塞に対する新たなリハビリテーション治療
5 続発するてんかん,うつ,認知症
 A.脳卒中後てんかん
 B.脳卒中後うつ
 C.血管性認知症
6 構造的心疾患へのカテーテル治療
 A.奇異性脳塞栓症・卵円孔開存の関与が疑われる潜因性脳梗塞
 B.非弁膜症性心房細動患者への左心耳閉鎖術
7 全病期におよぶ包括的患者ケア
 A.疾患管理プログラム
 B.脳卒中における疾患管理プログラム
 C.地域包括ケアシステム
 D.地域包括ケアシステムにおけるリハビリテーションの重要性
 E.療養患者の包括的ケア
 F.地域包括ケアシステムと退院計画
 G.包括的患者ケアと脳卒中相談窓口
8 脳梗塞の診療情報管理と医療経営
 A.脳梗塞の現況
 B.脳梗塞診療の質とquality indicator
 C.診療情報と質の改善
 D.脳梗塞とDPC
 E.脳梗塞DPCと診療報酬
 F.脳梗塞と回復期リハビリテーション


 
第4章 特殊な虚血性脳血管障害と類縁疾患
1 一過性脳虚血発作
 A.TIAにおけるパラダイムシフト
 B.TIAの定義の変遷とその意味するところ
 C.TIAの病態の特徴と脳梗塞発症リスク
 D.TIAの症状と鑑別診断
 E.TIAリスクスコア
 F.TIAの実際の診療,治療
2 頭蓋内動脈解離
 A.頭蓋内動脈解離の疫学
 B.頭蓋内動脈解離の病理学的検討
 C.頭蓋内動脈解離の危険因子
 D.頭蓋内動脈解離の臨床経過
 E.頭蓋内動脈解離の診断
 F.頭蓋内動脈解離の治療
 G.頭蓋内動脈解離の転帰
3 大動脈原性脳塞栓症と大動脈解離からの脳梗塞
 A.大動脈原性脳塞栓症
 B.大動脈解離からの脳梗塞
4 凝血学的異常,自己免疫異常,炎症,悪性腫瘍を伴う脳梗塞
 A.凝血的異常に伴う脳梗塞
 B.自己免疫異常に伴う脳梗塞
 C.悪性腫瘍に伴う脳梗塞
5 もやもや病
 A.もやもや病の基礎病態と診断基準
 B.もやもや病に対する標準治療
 C.もやもや病 疾患感受性遺伝子RNF213
6 遺伝性脳梗塞
 A.アテローム血栓性脳梗塞の責任遺伝子
 B.脳小血管病の責任遺伝子
 C.脳梗塞-その他の責任遺伝子
7 脳小血管病
 A.SVDの病理
 B.SVDの神経画像マーカー
 C.Summary SVD score
 D.SVDへの対応
8 可逆性後頭葉脳症症候群(PRES),可逆性脳血管攣縮症候群(RCVS)
 A.PRES
 B.RCVS
9 静脈性脳梗塞
 A.脳静脈の解剖学的特徴
 B.疫学
 C.臨床症状
 D.画像診断
 E.治療


 
索引