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リハビリテーションのための臨床神経生理学
筆頭著者 正門 由久 (編著)
その他の著者等 武田湖太郎/植村 修/加茂野有徳/花山耕三/村岡慶裕/石尾晶代/齊藤 慧/山口智史/酒田あゆみ/飛松省三/軍司敦子/山﨑まどか/長田美智子/片山雅史/髙橋 修/古川俊明/青野宏治/古賀信太朗/児玉三彦/補永 薫/新藤恵一郎/藤原俊之/豊倉 穣/菅原眞治/牛場潤一/春日翔子
中外医学社
電子版ISBN
電子版発売日 2018年9月24日
ページ数 188
判型 B5
印刷版ISBN 978-4-498-07678-5
印刷版発行年月 2015年5月
書籍・雑誌概要
臨床神経生理学は難しいわりに,リハビリテーションに直接使えない…と思っている人は多いのではないだろうか.本書は,臨床神経生理が疾病や障害の理解をより深め,実際のリハビリにとても役立つツールであることを示している.初学者や,苦手な人にも理解しやすいよう,少しでも耳慣れないワードには注釈を付け,平易に解説した.一読すればきっと,「これなら自分でもできる」と自信が付く.明日からのリハビリが変わる一冊だ.
目次
I 臨床神経生理学とは?〈正門由久〉
1.リハビリテーション医学・医療
2.臨床神経生理学の楽しみ方
II 神経生理各論
1.筋電図
A 筋電図とは何か〈武田湖太郎 植村 修〉
1.脳から筋への運動指令(錐体路)
2.α運動神経から骨格筋へ
3.骨格筋で生じる活動電位
4.針筋電図
5.表面筋電図
6.誘発筋電図
B 筋電図の使い方〈加茂野有徳〉
1.計測方法
2.解析方法
C 筋電図の臨床応用〈花山耕三〉
1.疾患の診断
2.病態についての検索
3.動作の解析
4.治療に用いられる筋電
2.電気刺激
A 電気刺激とは何か?〈村岡慶裕 石尾晶代〉
1.電気刺激から,筋肉が収縮するまで
2.様々な効果を期待した電気刺激療法と刺激法
B 電気刺激の使い方 〈石尾晶代 村岡慶裕〉
1.電気刺激の基本特性
2.刺激電極の選択・配置方法
3.様々な効果を期待した電気刺激療法と刺激法
4.電気刺激の実施手順
C 電気刺激の応用〈齊藤 慧 山口智史〉
1.治療的電気刺激(TES)が中枢神経系に与える効果
2.臨床応用: TES,IVES,HANDS 療法
3.脳波
A 脳波とは何か?〈酒田あゆみ 飛松省三〉
1.脳波の発生機序
2.脳波の構成成分
3.脳波で何がわかるか?
4.脳波のリハビリテーション分野への応用
B 脳波の用い方〈軍司敦子〉
1.前日までに
2.検査環境
3.検査の準備
4.電極位置の決め方
5.モンタージュの作成
6.電極装着の前処置
7.脳波の記録
8.検査の終了
C 脳波の臨床応用〈山﨑まどか〉
1.年齢による脳波像の変化
2.意識状態による脳波変化
3.睡眠ポリグラフ
4.てんかん
5.BCI
4.誘発電位
A 誘発脳波とは〈長田美智子〉
1.誘発電位とは
2.容積導体
3. 遠隔電場電位と近接電場電位
4.加算平均法
5.周波数帯域
6.誘発電位波形の読み方
7.聴覚誘発電位
8.体性感覚誘発電位(SEP)
9.視覚誘発電位
10.事象関連電位
11.誘発脳波の評価方法
B 誘発電位の使い方〈片山雅史〉
1.SEP: 体性感覚誘発電位
2.VEP: 視覚誘発電位
3.ABR: 聴性脳幹反応
4.今後の展望
C リハビリテーション領域における体性感覚誘発電位の臨床応用〈髙橋 修〉
1.上肢刺激SEP
2.下肢刺激SEP
3.SEP の波形における覚醒と睡眠による影響
4.リハビリテーション領域の症例からみるSEP の臨床応用
5.磁気刺激
A 磁気刺激とは何か?〈古川俊明〉
1.磁気刺激コイル
2.磁気刺激装置
3.経頭蓋磁気刺激
4.磁気刺激の安全性
B 磁気刺激の使い方 〈青野宏治〉
1.磁気刺激に用いられる機器
2.刺激の種類
3.TMS の実際
C 磁気刺激の臨床応用〈古賀信太朗 児玉三彦〉
1.臨床検査としての磁気刺激
2.治療法としての磁気刺激の応用
3.磁気刺激の今後の展望
6.経頭蓋電気刺激
A 経頭蓋電気刺激とは何か?〈補永 薫〉
1.経頭蓋直流電気刺激のメカニズム
2.経頭蓋電気刺激に関わるパラメーター
3.安全性への配慮
B 経頭蓋電気刺激の使い方〈新藤恵一郎〉
1.経頭蓋直流電気刺激(tDCS)の安全性
2.tDCS を使用する目的
3.tDCS のパラメーター
4.二重盲検法について
5.tDCS 実施のコツおよび注意点
C 経頭蓋直流電気刺激の臨床応用〈藤原俊之〉
1.経頭蓋直流電気刺激とは
2.安全性の検討
3.中枢性運動障害への応用
4.今後の展望
7.自律神経〈豊倉 穣 菅原眞治〉
1.自律神経の基本的事項
2.心拍変動解析
3.交感神経性皮膚反応(sympathetic skin response: SSR)
III 神経生理の臨床応用とその発展 リハビリテーションへの発展〈牛場潤一 春日翔子〉
1.神経生理学がもつ可能性
2.システムを理解するということ
3.臨床神経生理学をツールとして考える
4.システムを知るための作法
5.神経系モデリングの難しさ
6.ロボットを使った神経生理学研究
7.評価から治療へ
8.さまざまな治療作用点
9.可塑性を活用する治療
10.複数の治療作用点を含んだ運動訓練
索引