書籍・雑誌概要

【Special Topic】Antimicrobial Stewardship （AS）における介入を再考する 今号のSpecial Topicは「Antimicrobial Stewardship （AS）における介入を再考する」
近年，薬剤耐性菌の世界的な増加の主な要因の一つが抗菌薬の不適切な使用です．今号では，抗菌薬適正使用を推進するための取り組みAntimicrobial Stewardship（AS），特に活動の中核となる介入に焦点を当てて，山口 諒先生に解説していただきました．最適なAS活動は施設ごとに異なります．自施設での介入をより効果的に実践するための考え方のヒントが満載です．

目次

September 2024
Vol.8 No.5

718 Special Topic
　　Antimicrobial Stewardship （AS）における介入を再考する　山口　諒

突破口 感染症診療の「難問」に答えはあるか (26)　岩田健太郎
「おせっか医」と反ワクチン
日本全国感染症ケースカンファレンス道場破り
ズン2 (6)　忽那賢志
和歌山のうるせ〜やつ　vs口広智一（公立那賀病院臨床検査科）
めざせレベルアップ！ 輸入感染症 冒険の書 (10)　石金正裕
チクングニア熱・ジカウイルス感染症のマネージメントを理解しよう！
人間だって動物だ！ 動物から学ぶ人の医療 (16)　倉井華子，田向健一
ネズミの駆除
意外と知らない肝臓のキモ (46)　松尾裕央
VZV肝炎　その2
PROFESSIONALS 総合内科×感染症科 (10)　的野多加志
市中発症の重症肺炎　考える！ をやめない……
マイナスから始める性感染症診療 (20)　谷崎隆太郎
世界の性教育・日本の性教育 (1)
今月のカビ (43)　亀井克彦
やっと使える！ アスペルギルス抗体測定が保険収載となりました
This wormy world〜ようこそ！ 寄生虫の世界へ〜 (46)　中村（内山）ふくみ
続 顎口虫
Youは何しに検査室へ？ (8)　井口光孝
AST = anti-infective therapy support teamを求めて
子どもと大人の感染症 (45)　齋藤昭彦
子どもの溶連菌感染症診療　―その難しさと課題―
小児感染症科医もタジタジにする白熱教室 (4)　森　春輝
小児呼吸器感染症診療におけるmultiplex PCR検査の使いドキ
あの手この手のASP (20)　枦　秀樹
レジオネラ症
研修医のための微生物レクチャーシリーズ
グラム染色所見と培養結果からどう考える？ (27)　黒田浩一
グラム陰性桿菌編 (3)
駆け出し感染症内科医のClinical Questions
―調べたことは共有して，みんなで賢くなろう― (23)若山裕人　西原悠二　黒田浩一　笹澤裕樹　長谷川耕平
・腸内細菌目細菌菌血症の治療における内服抗菌薬への変更の
適切なタイミングは？
・β-ラクタム薬の2剤併用を推奨すべき／避けるべきはどのような状況か？
・血液透析中の患者に対するセフトリアキソンの最適な投与方法は？
・劇症型溶血性レンサ球菌感染症に対して免疫グロブリン大量療法を行うべきか？
・血液培養は末梢静脈から採取するべきなのか？
一から見直す感染対策 (16)　坂木晴世
職業感染対策：針刺しをしたら報告しますか？
ちょっとだけ余計にがんばる病院の感染対策 (33)　本田　仁
周術期の抗菌薬を考える
抗菌薬相互作用整理BOX (33)　山田和範
目に見えないもの
〜セフトリアキソンsludge〜
抗菌薬アナザーストーリーズ (46)　生田祐一
アモキシシリン ―oldie but goodie―
基礎から臨床につなぐ薬剤耐性菌のハナシ (46)　西村　翔
耐性Acinetobacter spp.の確認検査
今日も明日もAMR対策 (41)　具　芳明
抗菌薬開発のための薬剤耐性病原体リスト
渡航医学B級情報局 (41)　勝田吉彰
呼吸器感染症よもやま話 (46)　倉原　優
肺NTM症とエストロゲン枯渇
JOIS presents知っておきたいがん＋感染症 (20)　木村宗芳
血液疾患患者における侵襲性アスペルギルス症
感染エクスリブリス (15)　河村一郎
マーティン・J・ブレイザー『失われてゆく、我々の内なる細菌』
利己的腸内細菌叢 (5)　内藤裕二
胃がんの原因は本当にピロリ菌か？
［最終回］はじめて物語 (11)　具　芳明
AMR臨床リファレンスセンターの立ち上げ
微生物検査危機一髪！ (44)　山本　剛
血液培養ボトルの供給不足に思うこと
肺炎診療の最先端 (32)　城下彰宏
Decision curve analysisについて
統計学のABC (33)　吉村健一
続・医学研究に関する正確な報告のガイドライン
〜NEJM誌統計報告ガイドラインを例に〜
小児感染症ニュース (21)　日馬由貴
そこには何かがあるはず
J-IDEO Journal club (46)　日立総合病院救急集中治療科・感染症科

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次号予告

「非“専門家”のためのHIV感染症との関わり方」（塚田訓久）は休載します．

Illustration/石川雅之