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≪Crosslink 理学療法学テキスト≫
神経障害理学療法学Ⅱ 神経筋障害
筆頭著者 中山恭秀 鈴木俊明 (編集)
メジカルビュー社
電子版ISBN
電子版発売日 2019年8月5日
ページ数 220
判型 B5
印刷版ISBN 978-4-7583-2003-0
印刷版発行年月 2019年2月
書籍・雑誌概要
理学療法学専門科目に対応し,講義・実習・臨床まで広く長く活用できる新テキスト。
各巻は,単なる丸暗記するための知識ではなく,なぜその評価法・治療法を選ぶのか,もしくは選んではいけないのか(禁忌)など根拠を示しながら,臨床につなげられるよう具体的に解説。平易な表現を用いながらも詳しく記述した本文と,図表を多用した紙面で理解しやすい構成となっている。
各見出しごとに「POINT」を設けて重要事項をまとめ,どこに重点を置いて学習すべきか,一目でわかるようになっている。また,さまざまな角度からの情報を盛り込んだ囲み記事も充実。巻末には症例検討や実習で役立つ「症例集」をまとめて掲載し,国家試験合格を最終目標とするだけでなく,臨床実習やその先の臨床の場でも活用できるつくりとなっている。
本巻「神経障害理学療法学Ⅱ 神経筋障害」では,総論で中枢神経系の基礎知識について解説し,各論でパーキンソン病,脊髄小脳変性症・多系統萎縮症,筋ジストロフィー症,筋萎縮性側索硬化症,多発性硬化症,多発神経炎・ニューロパチー(ギラン・バレー症候群など),末梢神経損傷(腕神経叢損傷・絞扼性末梢神経損傷),脳性麻痺の理学療法について解説している。
目次
第 1 章 総論
【1】中枢神経系の基礎知識 中馬孝容
1 構造と機能
はじめに
大脳皮質
皮質脊髄路(錐体路)
大脳基底核
小脳
視床
2 中枢神経障害の概要
脳血管障害
脱髄性疾患
変性疾患
中枢神経疾患以外での神経筋疾患
まとめ
第 2 章 各論
【1】パーキンソン病の理学療法 中山恭秀
1 疾患の病態
概要
病態
2 症候・障害
症状
障害
3 医学的検査
厚生労働省の診断基準
重症度判定
4 医師による治療
薬物療法
外科的治療
5 理学療法評価
概要
バイタルサイン
健康観〔生活の質(QOL)など〕
関節可動域(ROM)の測定〔筋緊張,固縮(筋強剛)の状態把握含む〕
筋力(握力,膝関節伸展筋力など)
バランス
姿勢
基本動作
歩行・応用歩行
日常生活活動(ADL)・生活関連の諸動作
6 理学療法
治療戦略の立案(問題点の整理と目標の設定)
ROM 練習〔固縮(筋強剛)に対する理学療法〕
筋力トレーニング
姿勢反射障害によるバランス低下に対する理学療法(バランストレーニング)
動作・歩行障害に対する理学療法(認知運動戦略とキュー刺激の利用)
環境調整
まとめ
【2】脊髄小脳変性症・多系統萎縮症の理学療法 菊本東陽,五十嵐祐介
1 疾患の病態
概要
病態
2 症候・障害
症候
3 医学的検査
脊髄小脳変性症(SCD)・多系統萎縮症(MSA)の診断基準
重症度判定
4 医師による治療
運動失調症状に対する治療
随伴症状に対する治療
5 理学療法評価
概要
バイタルサイン
認知機能(高次脳機能)
筋緊張・関節可動域(ROM)
協調性・運動失調(感覚検査も含む)
筋力
起居移動動作
日常生活活動(ADL)・生活関連動作(APDL)
6 理学療法
治療戦略の立案
筋力トレーニング
基本動作練習
歩行練習
代償手段の導入
自主トレーニング指導
まとめ
【3】筋ジストロフィーの理学療法 西條富美代,廣瀬 昇,松尾 洋
1 疾患の病態
概要
病態
2 症候・障害
症状
3 医学的検査
血液検査
その他の検査
4 医師による治療
集学的ケア
心理・社会的ケアと遺伝相談
5 理学療法評価
概要
運動発達に関する医療面接
運動機能評価
呼吸機能検査
姿勢・動作(歩行)分析
6 理学療法
理学療法の目的
関節可動域(ROM)練習・ストレッチ
基本動作練習
日常生活活動(ADL)指導
補装具療法
リスク管理
まとめ
【4】筋萎縮性側索硬化症の理学療法 望月 久,保木本崇弘
1 疾患の病態
概要
病態
2 症候・障害
主な症候と障害
3 医学的検査
診断
4 医師による治療
医学的対応
5 理学療法評価
重症度の分類と総合的な評価指標
その他の評価
6 理学療法
治療戦略の立案(問題点の整理と目標の設定)
関節可動域(ROM)練習
筋力トレーニング
全身調整運動
呼吸機能低下に対する理学療法
動作・歩行障害に対する理学療法(運動療法と補助具の使用)
環境調整
まとめ
【5】多発性硬化症の理学療法 大森圭貢
1 疾患の病態
概要
2 症候・障害
症候
二次的な障害
3 医学的検査
検査の種類
4 医師による治療
病期別の治療法
5 理学療法評価
全般的評価
疾患特異的な評価
6 理学療法
疾患の特徴を踏まえた理学療法実施の全般的注意点
運動療法
動作練習
環境整備
患者教育
コンディショニング
まとめ
【6】多発神経炎・ニューロパチー(ギラン・バレー症候群など)の理学療法 縄井清志,桐山希一
1 疾患の病態
概要
病態
2 症候・障害
症状
3 医学的検査
ギラン・バレー症候群(GBS)の診断
4 医師による治療
GBSの治療法
5 理学療法評価
概要
急性期の理学療法評価
GBSの重症度分類
回復期の理学療法評価
GBSにおける電気生理学的検査所見の特徴
6 理学療法
目標設定
急性期での目標
プラトー期から回復期での理学療法の目標
まとめ
【7】末梢神経損傷(腕神経叢損傷・絞扼性末梢神経損傷)の理学療法
1 疾患の病態
概要
末梢神経障害の分類
2 症候・障害
運動神経・感覚神経・自律神経の障害とその内容
3 医学的検査
各検査の内容
4 医師による治療
治療の種類と内容
5 理学療法評価
関節可動域(ROM)検査・筋力検査・感覚検査
電気生理学的検査
特有な肢位・誘発テスト
6 理学療法
概要
ROM 練習
筋力増強練習
筋電図バイオフィードバック療法
治療的電気刺激(TES)
感覚再教育練習
装具療法
動作指導
まとめ
【8】脳性麻痺の理学療法 新田 収
1 疾患の病態
脳性麻痺の定義
発症原因
2 症候・障害
脳性麻痺のタイプ
アテトーゼ型脳性麻痺の特徴
痙直型脳性麻痺の特徴
痙直型脳性麻痺の分類
3 医学的検査
アテトーゼ型脳性麻痺の原因
痙直型脳性麻痺の原因
4 医師による治療
ボツリヌス治療
バクロフェン髄内投与療法
選択的後根切除術
整形外科的治療
5 理学療法評価
運動発達評価の意義
運動発達と月齢
代表的な評価尺度
姿勢反射
脳性麻痺児における動作分析
6 理学療法
機能改善
基本動作プログラム
日常生活活動(ADL)に対するプログラム
まとめ
症例集
パーキンソン病(軽度・外来患者)
パーキンソン病(軽度・中等度)
パーキンソン病(重度)
脊髄小脳変性症
多系統萎縮症
デュシェンヌ型筋ジストロフィー
筋萎縮性側索硬化症
多発性硬化症
ギラン・バレー症候群
末梢神経障害
脳性麻痺