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エキスパートナースの実践をポライトネス理論で読み解く
看護技術としてのコミュニケーション
筆頭著者 舩田 千秋 (他編)
その他の著者等 菊内 由貴
医学書院
電子版ISBN 978-4-260-63025-2
電子版発売日 2017年5月29日
ページ数 176
判型 B5
印刷版ISBN 978-4-260-03025-0
印刷版発行年月 2017年2月
書籍・雑誌概要
エキスパートナースの実践と思考の流れを描写し、看護コミュニケーションの分析にも有効な「ポライトネス理論」を用いて看護場面でのコミュニケーション方略を明らかにする。看護実践を言語学的視点で分析することで、あらゆる場面で応用できるコミュニケーションスキルが身につく1冊。
目次
序
イントロダクション:看護技術としてのコミュニケーション
1.自分の行動の意味を知るということ
2.コミュニケーションの重要性
3.看護師に求められるコミュニケーションスキル
理論編 ポライトネス-言語使用の理論で読み解く看護コミュニケーション
1.フェイスとポライトネス・ストラテジー
1.ストラテジーとしてのポライトネス
2.フェイス
3.フェイス侵害行為
4.目的から手段を導き出す「合理性」
5.ストラテジー選択について
6.フェイス侵害行為(FTA)の深刻度
2.ポライトネス・ストラテジーの言語への現れ
1.ポジティブ・ポライトネス
2.ネガティブ・ポライトネス
3.間接的に言う
4.それぞれのストラテジーを使用した場合の利点
3.看護コミュニケーションへの応用について
実践編 エキスパートナースの実践をポライトネスで読み解く
実践編の読み方
1.A病院で手術が予定されているが複数の医療機関に相談をもちかける
手術前患者の対応
2.内服化学療法中の患者の就労(職場復帰)に関する相談
3.生活保護で児童相談所に子どもを預け治療を受ける母親の葛藤に対する対応
4.家族や知人のサポートがなく医療者に依存的な患者への対応
5.通院が不便な地域に居住している緩和期の患者の相談
6.治療の場の選択に関して本人が不満を訴えた家族からの面談
7.苦痛の緩和のみを希望しながらも意思決定が揺らいだ患者への面談
8.治療の場と療養の場の変更に関する相談への対応
9.がん告知の翌日の面談
10.通院治療室での対応
11.治療法の相談
12.入院予定の患者へ各種説明,問診を行う場面での対応
13.母親に悪い知らせをする手段としてセカンドオピニオンを利用しようと考える娘の相談
14.子どもに自分の病気のことを伝える方法についての相談
15.遠方に住む娘宅での在宅療養移行の相談
16.精神的落ち込みに関する相談
あとがき
索引