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筆頭著者 神崎 秀陽 (編)
医学書院
電子版ISBN 978-4-260-61533-4
電子版発売日 2016年6月6日
ページ数 408
判型 B5
印刷版ISBN 978-4-260-01533-2
印刷版発行年月 2012年1月
書籍・雑誌概要
本書は、更年期・老年期外来で対応に迷う頻度の高い諸問題に対して、具体的な指針がほしいという現場からの要望に応えて企画された。Q&A方式で、当該領域の専門家が最新の治療指針を解説している。診療の概要、治療方針、対処や処方の実際、要点などが簡潔明瞭に記載され、診療に即応できる実践的な内容である。
目次
<目次より抜粋>
I.診療の実際
■注意すべき症状・疾患
1.【キーワード:更年期障害】
のぼせ,めまい,頭痛,肩こりなどの種々の不定愁訴を訴える53歳の患者です.問診のコツ,行うべき検査,治療方針,まず考えるべき治療法の実際などについて教えて下さい.
2.【キーワード:更年期障害】
疲れやすく不眠があり,体重も減少してきたため,更年期障害に違いないと考えて受診した46歳の患者です.月経周期の異常やのぼせなどの症状はありません.治療方針と対処の実際について教えて下さい.
■更年期周辺の症状・疾患
10.【キーワード:頭痛】
頭痛が持続し,消炎鎮痛薬を頻用している48歳の患者です.最近,頭痛の回数が増えてきたといいます.治療方針と対処の実際について教えて下さい.
11.【キーワード:頭痛】
片頭痛の診断でトリプタン製剤を頓用している52歳の患者です.更年期障害に対してHRTを開始したところ,更年期症状は落ち着きましたが,片頭痛が増悪してしまいました.治療方針と対処の実際について教えて下さい.
■婦人科系の症状・疾患
21.【キーワード:帯下】
「おりものが多くなった」と来院した50歳の患者です.注意すべき疾患の鑑別方法を中心に,対処の実際について教えて下さい.
22.【キーワード:不正性器出血】
中間期出血を繰り返すという既婚で未出産の患者です.月経は整順です.非常に神経質で,低用量ピルを服用した際に下肢痛を訴えて中止しています.治療方針と対処の実際について教えて下さい.
■脳機能系の症状・疾患
45.【キーワード:物忘れ,記憶力低下】
HRTは,物忘れ,記憶力低下に効果があると指摘されていますが,本当でしょうか.最近の考え方について,わかりやすく教えて下さい.
46.【キーワード:アルツハイマー病】
HRTはアルツハイマー病の発症を減少させると指摘されていますが,本当でしょうか.最近の考え方をわかりやすく教えて下さい.
■精神神経系の症状・疾患
47.【キーワード:うつ】
うつ症状,不安,不眠などの神経症状を訴える53歳の患者です.患者は更年期障害だと思って来院しました.精神疾患と更年期障害を鑑別するポイントについて,わかりやすく教えて下さい.
48.【キーワード:うつ】
更年期障害を主訴に来院した52歳の患者です.パニック障害や過換気症候群,うつなどがみられ,生活環境や心理的要素などの因子も大きいと考えられます.治療方針と対処の実際について教えて下さい.
II.検査の実際
56.【キーワード:がん検診】
HRTを行っている53歳の更年期の患者です.どのような間隔で子宮癌と乳癌の検診を行うべきでしょうか.対処の実際について教えて下さい.
57.【キーワード:がん検診】
HRTを5年間行い,治療を中止した更年期の患者です.いつまで子宮内膜検査を行うべきでしょうか.対処の実際について教えて下さい.
III.薬物療法の実際
65.【キーワード:HRTの適応・作用・効用】
美容目的にHRTを行ってほしいという60歳の患者です.本当にエストロゲンには美肌効果があるのでしょうか.また,美容目的にHRTを行っても問題ありませんか.治療方針と対処の実際について教えて下さい.
66.【キーワード:HRTの適応・作用・効用】
ピルを使用してきた49歳の患者です.閉経も近いので,HRTに切り替えてほしいといいます.そのタイミング,目安は何でしょうか.治療方針と対処の実際について教えて下さい.
IV.その他の治療法
100.【キーワード:カウンセリング】
更年期障害の患者には,カウンセリングが重要だといわれています.そのポイントについて教えて下さい.カウンセリングには,薬物療法の限界を補う効果があると考えてよいのでしょうか.
101.【キーワード:心理療法】
更年期障害の患者に対する心理指導について,具体的に教えて下さい.心理指導は本当に効果があるといえるのでしょうか.