書籍を検索します。雑誌文献を検索する際には「雑誌文献検索」を選択してください。

検索

カテゴリから選ぶ

臨床外科 Vol.77 No.4

特集 そろそろ真剣に考えよう 胃癌に対するロボット支援手術

臨床外科 Vol.77 No.4
本文を見る
  • 有料閲覧

医学書院

電子版ISSN 1882-1278

電子版発売日 2022年4月4日

ページ数 120

判型 A4

印刷版ISSN 0386-9857

印刷版発行年月 2022年3月

書籍・雑誌概要

特集 そろそろ真剣に考えよう 胃癌に対するロボット支援手術 一般外科・消化器外科を中心とした外科総合誌。手術で本当に役立つ臨床解剖の知識や達人の手術テクニックを、大きい判型とカラー写真でのビジュアルな誌面で解説。術中・術後のトラブル対処法、集学的治療・周術期管理法の最新情報など、臨床に根ざした“外科医が最も知りたいこと”に迫る。手技を中心にweb動画も好評配信中。 (ISSN 0386-9857)

目次

腹(胸)腔鏡下で融通の利きにくい長い鉗子を操りながら繊細な手術を行うのは苦行である.わが国の消化器外科医はこのような困難な手術操作を,時間をかけて高いレベルまで昇華させた.涙ぐましい修練と工夫の賜物である.ところが,ロボットの出現により,そのような修練をテクノロジーの進歩でカバーして目的を達成できる時代となってしまった.腹(胸)腔鏡下手術がそこまでのレベルに達していない領域では,ロボット支援手術の利点を示すのは容易であろう.一方,腹(胸)腔鏡下手術の技術において,すでに高いレベルにあるわが国の胃外科医たちにとっては,今さら臨床的なアウトカムにおいてロボットの利点を証明するのは困難であった.にもかかわらず,これまで腹(胸)腔鏡下手術の可能性を大きく拡げてきた,わが国を代表する胃外科医たちが,ロボット支援胃切除術に熱心に取り組んでいる.そこにさらなるポテンシャルが感じられるからであろう.今,どうやってロボット支援手術を導入すればよいのか.そして,努力した暁にはどこまでのことができるようになるのか.本特集でぜひ学んでいただきたい.