コミュニティケア 26巻11号 (2024年10月発行)

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特集　食べることをやめるとき

扉 26巻11号 , 2024年10月 , pp.5-5

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人生の終末期、人は誰しも食べることが難しくなります。そのとき、訪問看護師は療養者に向き合いながら、「本当に経口摂取をやめる必要があるのか」「食べられなくなることを家族にどう伝えればよいのか」などの難しい判断や対応が求められます。さらに「死んでもいいから食べたい」と療養者本人に言われた場合には、倫理的配慮を踏まえた早急な対応が必要です。

〈論考1〉

看取りを見据えた「食べられる／食べられない」の判断清水　奈穂美 26巻11号 , 2024年10月 , pp.6-9

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「食べることをやめる」という判断を行う際に必要な医学的根拠、看護的な考え、本人の意向、家族と医療者を交えた合意形成などの視点を整理した上で、「食べられる／食べられない」の判断を導くための思考プロセスについて解説します。

〈論考2〉

「食べることをやめる」ときの伝え方―悪い知らせの目的とは何かを考える岡山　容子 26巻11号 , 2024年10月 , pp.10-14

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食べられなくなったこと、やがて命の終焉を迎えること。そのような「悪い知らせ」を本人や家族にどう伝えるべきか。プライマリケア医師であり僧侶でもある筆者の事例を通して考えます。

〈論考3〉

「死んでもいいから食べたい」と言われたときの考え方とテクニック西　依見子 , 沼津　久美 26巻11号 , 2024年10月 , pp.15-19

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摂食嚥下機能の改善が困難と判断された療養者やその家族が、それでも「食べたい」「食べさせたい」という思いを持つとき、看護師にできる支援とは。「食べられない」状態でもできる、「食べること」への支援について、考え方とテクニックの両面から紹介します。

〈報告1〉

「食べることをやめる」療養者との最期の一杯平山　司樹 26巻11号 , 2024年10月 , pp.20-23

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療養者の希望が命にかかわることだった場合、ケア提供者はどのように動けばよいのでしょうか。本事例では、療養者本人と一緒に考え、ケア提供者の迷いも本人と一緒に乗り越えていきました。「食べることをやめるとき」を笑顔で締めくくった、ワイン大作戦を紹介します。

〈報告2〉

最期の時を幸せに過ごすための食支援竹市　美加 26巻11号 , 2024年10月 , pp.24-28

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医療者から「もう食べることが難しい」と言われても、すぐに受け入れられる人は多くありません。誤嚥性肺炎へのリスクを低減しながら、一生懸命食べる姿を家族と共有することで家族の思いが変化し、最期の時を穏やかに過ごすことができた事例について報告します。

〈報告3〉

「食の時間」を大切にする支援安田　和代 26巻11号 , 2024年10月 , pp.29-32

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生きるため、楽しむための「食べることの維持の支援」と、看取り期における穏やかな最期のための「緩和ときずなの食支援」を、“食楽支援” として実施している在宅医療クリニック。「自宅で看取ってよかった」という思いにつながる食支援について、管理栄養士の立場から紹介します。

〈関連論考〉

誤嚥性肺炎で入院した高齢者の退院後の長期予後本田　優希 26巻11号 , 2024年10月 , pp.33-36

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急性期病院の総合診療科に勤務する筆者が誤嚥性肺炎の高齢入院患者を数多く診てきた経験から、データを基に退院後の長期予後の実態を報告。疾患の経過を踏まえた意思決定支援を行う上で参考となる知見を紹介します。

COLUMN　宮子あずさの気まぐれコラム（47）

不思議な回復宮子　あずさ 26巻11号 , 2024年10月 , pp.4-4

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精神科病院で働きながら、文筆活動を行う宮子あずささん。最近気になること、疑問に思うことなどを書きつづります

COLUMN

ニュース手帳株式会社グローバルヘルスコンサルティング・ジャパンGem Med 編集部 26巻11号 , 2024年10月 , pp.2-3

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介護保険や在宅ケアをはじめとする保健・医療・福祉の1カ月の主なニュースをコンパクトにまとめました。国や自治体、現場の “今” の動きが短時間でわかるコーナーです。

COLUMN　Book Selection

新刊書籍のご紹介 26巻11号 , 2024年10月 , pp.71-71

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【看護管理実践Guideビギナーズ】シリーズ第一弾！

「主任って何をする人？」と思った時に役立つガイドブック‼

【連載】だから面白い訪問看護管理（23）

イラストの種明かし林　啓子 26巻11号 , 2024年10月 , pp.37-37

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大学教授から転身し「らふえる訪問看護ステーション」を開設。10年を経た今、訪問看護の未来を見すえて管理者としての思い・考えを語っていただきます。

【連載】〈新連載〉実践に役立つ訪問看護の注目論文（1）

認知症の家族介護者への心理的支援山川　みやえ , 繁信　和恵 , 関口　亮子 26巻11号 , 2024年10月 , pp.38-41

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訪問看護の実践に関連するさまざまな研究論文を取り上げ、その有用性や課題を評価。

【連載】基礎から学ぶ！　事例でわかる！　訪問看護ステーションの事業承継（16）

「買い手」に聞く、事業承継の実際坪田　康佑 26巻11号 , 2024年10月 , pp.42-45

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経営者の高齢化等により注目されている事業承継。成功させるにはいくつかのポイントがあります。本連載では、事業承継とは何か、事業承継の流れ・留意点などの基礎知識を解説し、実際の支援事例を紹介します。

【連載】〈新連載〉暮らしは筋書きのないドラマ（1）

「なりわい」人生最期の最高の他人なるせ　ゆうせい 26巻11号 , 2024年10月 , pp.46-48

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　「これからこの国は少子高齢化社会です！」

【連載】N.Focus

高齢者のリロケーションダメージ―アイデンティティの揺らぎに着目したケアの方向性赤星　成子 26巻11号 , 2024年10月 , pp.49-54

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高齢者がこれまで住み慣れた場所を離れて暮らすことで生じる、身体的・精神的・社会的なダメージについて、先行研究を基に整理した上で、支援者に必要なケアの方向性について提言します。

【連載】患者の望む在宅療養を実現する退院支援「PASセルフケアセラピィ」の活用（10）

最新セルフケアプログラム⑧　治療的援助関係の展開―相互作用メンタルメイトリックス宇佐美　しおり 26巻11号 , 2024年10月 , pp.55-59

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オレム・アンダーウッドのセルフケアプログラムの実践技法を再体系化した最新セルフケアプログラムの概要と援助関係の展開方法、「PASセルフケアセラピィ」の活用法について紹介します。

【連載】行動変容をそっと促す　ナッジを使ったアプローチ（28）

人生会議について考える竹林　正樹 , 坪谷　透 26巻11号 , 2024年10月 , pp.60-62

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ナッジとは、人の心理特性に沿って望ましい行動へと促す設計のこと。ゲストスピーカー・医療職のタマゴたちとともに、看護・介護に役立つヒントを示します。

【連載】訪問の合間に一句詠んでみる　訪問看護 “泣き笑い” 川柳（170）

急がずに　ジッと我慢の　ACP 津塩　昌子 26巻11号 , 2024年10月 , pp.63-63

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日々、いろいろなことが起こる訪問看護の現場で感じたことを川柳にして一句お詠みいただき、自ら解説していただきます。

【連載】精神科訪問看護へようこそ（3）

「お互いさま」の関係性川下　貴士 , 糸井　育 26巻11号 , 2024年10月 , pp.65-67

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病棟から精神科訪問看護に飛び込んだこころさんが、看護大学で働くカワウソ先生との対話を通して在宅の精神科看護を学び、成長していく物語です。

【連載】地域で活動する薬剤師が解説！　おくすりガイド（19）

高血圧と降圧薬藤井　雅裕 26巻11号 , 2024年10月 , pp.68-70

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多くの在宅療養者が服用している治療薬を中心に、副作用とその徴候、保管・管理方法、効果時間・代謝、注意点などを、事例を交えながら解説します。

日本訪問看護財団からのお知らせ

行政からの委託事業「北区医療的ケア児等コーディネーター委託事業」より河西　真理子 26巻11号 , 2024年10月 , pp.72-73

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　「あすか山訪問看護ステーション」では、2024年4月より東京都北区から委託を受け、「北区医療的ケア児等コーディネーター（以下：コーディネーター）委託事業」を開始しました。

全国訪問看護事業協会からのお知らせ

2025年度研究助成（一般）について～ぜひご活用ください～中島　朋子 26巻11号 , 2024年10月 , pp.74-75

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研究助成実施の目的とご案内

　当協会では訪問看護事業に携わる方々を対象に、訪問看護の質の確保や向上、訪問看護事業の経営等に関する調査研究等の研究費用を助成しています。2024年度は3件の研究を採択し、進行中です（図表1）。

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目次 26巻11号 , 2024年10月 , pp.1-1

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BOOKS 26巻11号 , 2024年10月 , pp.76-76

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編集部行きFAXシート 26巻11号 , 2024年10月 , pp.77-77

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バックナンバー & 年間購読のご案内 26巻11号 , 2024年10月 , pp.78-79

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次号予告／編集後記 26巻11号 , 2024年10月 , pp.80-80

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基本情報

コミュニティケア
26巻11号
(2024年10月発行)

電子版ISSN：2437-0150 印刷版ISSN：2758-0008 日本看護協会出版会

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