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フリーワード 詳細検索 by 医中誌
自閉スペクトラム症(ASD)者は自己理解の困難を抱えると指摘されるが,臨床実践において,ASD者の内的世界を理解することは重要である。昨今,社会的意義が注目される芸術活動には,ASD者の関心や思いが反映されることから,当人の内的世界を見出す可能性が考えられる。そこで本研究では,長年描画を行う一人のASD者に対し,芸術活動を通してどのような自己の理解がなされているかについて,5回のインタビュー調査を含む事例研究を行った。現象学的分析により,その個別性を引き出せるよう文脈に即して意味を探究し,内的な経験の構造を捉えようと試みた。分析の結果,[不自由で生きづらい自己][自由な世界との出会い][ありのままの自己表現][ギリギリの局面からの救い][社会的な受け入れ][芸術活動を通した自己形成]という6つのテーマが生成された。これらのテーマをつなぐ本質的なメインテーマとして,【自己を生かす】が経験の中核にあると見出された。生きづらさを抱え自分を出せなかったASD者が,芸術活動の中で自由な世界と出会い,ありのままの自己表現を行うことによって苦境から自己を救い出す。さらに,作品を通して他者から受け入れられ,自己肯定感を高めて自己形成の感覚を得ているという,自己を生かす構造が示された。デイケア等で芸術活動を実施する機会が増えていることをふまえ,支援に向けた実践的意義にも着目し,芸術活動を介したASD者の自己について考察した。
大切な家族を亡くした後,死別後悲嘆が癒されず複雑性悲嘆に陥る一群が存在する。本研究は,がんで家族を失った遺族の死別後悲嘆を標的とした短縮版MCPを実施し,その効果を予備的に検討した事例研究である。人生の意味に焦点を当てたMCPの施行が死別悲嘆の緩和につながるか,死別後悲嘆は,各国の文化や死生観等が大きく影響するため,日本人にとってMCPがどのように受け止められるか検討した。さらにクライエントの生きる意味について検討した。カウンセリングを受けることに慣れていない高齢者に対する心理療法では,感情表現を促し支持し傾聴すること,謙虚に否定する言葉の背景に重要な意味が含まれている可能性があり,その意味を共有することの重要性が改めて示された。また,MCPの構造化された関わりを通して,Cl.の人生の意味の再認識・再構築や人生の意味の連続性への気づきが生まれ,Cl.の闘病体験や故人に対する気持ちの捉え方の修正につながり,故人との新たな関係性を創り出す過程を促進させ,悲嘆の軽減に作用すると推測された。また,日本人にとって,悲嘆の軽減には,故人との新たな関係性の再構築を行っていくことに意味があると考えられた。