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連載 臨床心理学・最新研究レポート シーズン3
周産期女性のレジリエンスと精神的健康
森 裕子
1
1金沢学院大学文学部
pp.635-638
発行日 2026年9月10日
Published Date 2026/9/10
DOI https://doi.org/10.69291/cp26050635
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I はじめに
近年,少子化の状況を踏まえて,妊産婦へのケアや精神的健康に注目が集まっている。例えば,産後ケア事業の拡充があげられる。産後ケア事業とは,退院直後の母子に対して心身のケアや育児のサポートなどを行い,産後も安心して子育てができる支援体制の確保を行うものであり,2024年度からより拡充されて全国で展開されている。
本稿において紹介する研究(以下,本研究)は,周産期のレジリエンスと精神的健康の関連に注目し,レビューを行ったものである。周産期のレジリエンスに関するこれまでのレビューでは,主に科学的研究において女性のレジリエンスがどのように捉えられ,定義されてきたかを説明することに重点が置かれてきた。一方,本研究では,レジリエンスとうつ病や不安症,自殺,ストレス,睡眠の質,物質乱用,心的外傷後ストレス障害(以下,PTSD)といった一般的な精神的健康上の転帰とを結びつけるエビデンスに焦点をあてて,レビューを行っている。加えて,本研究では,精神的健康や関連する変数への影響を緩和するために機能する,レジリエンスの具体的なメカニズムについても調査が行われた。
本研究の3名の著者は,「レジリエンス」や「コーピング」「妊娠中」などのキーワードを複数の電子データベースにおいて検索し,時期や地域に関係なく,英語で発表されたすべての査読付き論文を対象とし,最終的に28件の論文が採用された。

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