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特集 勉強の心理学
働くひとが学べなくなる時
小原 美樹
1
1白金高輪カウンセリングルーム
pp.342-346
発行日 2026年5月10日
Published Date 2026/5/10
DOI https://doi.org/10.69291/cp26030342
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I 働くひとをとりまく「学び」の潮流
私たちは社会に出て働き出してからも,日々いろいろなことを学んでいます。担当業務に必要となる知識,昇格・昇給に必要な資格取得のための勉強,所属組織の人事施策と紐づいた学習テーマ……等々,働く人の学びは多岐にわたります。企業でカウンセラーをしていると,社内研修の実施案内やe-learning未受講者へのリマインドを頻繁に目にします。これは環境が絶えず変化する以上,必然と言えるでしょう。急速に変化する労働環境への適応のため,労働者の学び・学び直しが各所で推奨されていますし(厚生労働省,2022),心身の不調予防や職場での人間関係構築に役立つ知識やスキルの教育,健康経営やDE&Iといった経営課題にまつわる啓発も積極的に行われています。これらの教育を通じて,生産性や競争力を維持することはもちろん,時に働くことや働く場についての考え方自体をアップデートしながら,一人ひとりが自律的・主体的に変化に適応していくことが求められています。

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