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内容のポイント Q&A
Q1 人工肘関節の近年の進歩は?
上腕骨と尺骨のコンポーネント接合部の構造,ポリエチレン材質等が改善され,ステムの長さや形状も応力に耐える改良がされた.その結果,インプラントのゆるみ発生リスクが軽減し,長期成績改善が図られている.
Q2 人工肘関節の種類と特徴・適応は?
関節での器械的な連結の有無で連結型・非連結型に大別される.多くは腕尺関節のみで成立し,連結型は骨関節破壊が高度な症例や,再置換術に適応される.非連結型は靱帯や前方関節包,上腕三頭筋筋膜等,軟部に一定の安定性が必要で,機種間の特徴に相違があるため,症例に応じて適切な機種選択をする必要がある.
Q3 術後リハビリテーション治療のプロトコールは?
手術展開で,上腕三頭筋を切離するアプローチが一般的であり,術後1週程度は肘頭の創部が緊張しないよう70度程度の屈曲位でシーネ固定による安静とし,手指,肩等を動かして浮腫軽減を図る.術後1週程度から伸展訓練を開始し,術後2週以降で屈曲訓練を開始する.上腕三頭筋を温存する場合は,屈伸運動は早期開始できるが,早すぎると患部腫脹や脆弱な肘頭の創トラブルリスクがある.非連結型機種は内外側側副靱帯等の軟部組織の術後安定性も念頭に置く必要がある.
Q4 機能予後・寿命は? どこまで使ってよいか?
人工膝関節や人工股関節に比べて多少長期成績が劣り,再置換をエンドポイントとした耐久性は術後15~20年で約70~80%だが,現行機種はさらに改善が期待される.下肢大関節と違い,大きな負荷に耐えがたいため,一般的に2~4 kg程度以上は持たないよう指導し,椅子からの立ち上がり等で上肢に強く頼らないよう説明する.また屈伸は許容度が大きいが,内外反の負荷がかかる動作は推奨せず,窓や机を拭く際の肘の動かし方も指導する.

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