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ズームアップ
坂東ハートクリニックの食事相談
坂東 正章
1
Masaaki Bando
1
1坂東ハートクリニック
pp.236-240
発行日 2026年8月1日
Published Date 2026/8/1
DOI https://doi.org/10.32118/cn149020236
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はじめに
私は徳島県で循環器系開業医として診療を続けている73歳の医師です.医学部卒業後は心臓血管外科医として四半世紀診療に従事しましたが,50歳で心臓血管外科医を辞し,開業医に転身しました.
その当時の医療政策で,外来患者数を入院患者数の1.5倍以内に減らさなければ病院収入が減少する制度が導入されました.このため,私が手術をして術後経過を見ている患者さんを開業医に紹介するよう指示されました.しかし,ワルファリンという特殊な薬を使用している患者さんが多く,その薬の調整には経験が必要でした.無理をして逆紹介した患者さんが半年も経たぬうちにワルファリンの不適切使用のため脳梗塞で死亡したことがありました.その娘さんから「先生が診てくれていたら私の父は死ななかったと思います」との電話があり,頭を殴られたような衝撃を受けました.心臓病の患者さんを助けるために手術をしても,適切な術後管理を続けなければ意味がありません.このため,病院には一年半の猶予をもらって逆紹介は中止し,後輩医師を執刀医として育て開業準備もし,「私が開業して術後の患者さんを診る」と決断しました.

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