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特集 周産期診療コツと落とし穴
Ⅱ.新生児編
(12)入院中〔栄養〕
178.服薬中の母親の授乳を安易に禁止するな
和田 友香
1
Yuka Wada
1
1国立成育医療研究センター周産期・母性診療センター新生児科
キーワード:
母乳
,
薬剤性影響
,
相対的乳児投与量(RID)
,
母乳中移行
,
授乳継続支援
Keyword:
母乳
,
薬剤性影響
,
相対的乳児投与量(RID)
,
母乳中移行
,
授乳継続支援
pp.584-587
発行日 2026年10月10日
Published Date 2026/10/10
DOI https://doi.org/10.24479/peri.0000002994
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はじめに
授乳中の母親に薬剤を処方する際,母乳を介した児への影響を懸念する声が聞かれるが,実際に有害事象が生じることはきわめて稀で,臨床的影響を与える例はほとんどない。問題は,医療者が十分な根拠や説明のないまま授乳中止を勧めたり安全性を断定的に伝えたりすることで,母乳分泌の低下や乳腺炎,さらには母親の服薬中断による病状悪化などの不利益を生じうる点である。母子の健康を守るには,薬剤特性を理解し,根拠に基づく情報で丁寧に説明することが重要である。特に慢性疾患では,治療と授乳の両立支援が母親の安心と児の健やかな発育を支える。

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