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特集 周産期診療コツと落とし穴
Ⅱ.新生児編
(4)入院中〔診察〕
124.羊水過多で出生した児の注意点
日根 幸太郎
1
Kotaro Hine
1
1東邦大学医療センター大森病院新生児科
キーワード:
羊水過多
,
MVP
,
AFI
Keyword:
羊水過多
,
MVP
,
AFI
pp.405-406
発行日 2026年10月10日
Published Date 2026/10/10
DOI https://doi.org/10.24479/peri.0000002940
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- Abstract 文献概要
- 参考文献 Reference
羊水過多の定義
羊水過多(polyhydramnios)は,羊水が正常範囲を超えて羊水腔に貯留している状態を指す。一般の妊婦集団を対象とした羊水過多の頻度は1~2%である1,2)。そのうち病的な原因がない特発性羊水過多が半数前後を占め,器質的疾患を認める胎児が全体の1/3を占める3,4)。羊水過多の10%が双胎妊娠に関連したもので,代表的には双胎間輸血症候群の受血児で生じる。羊水過多の8.5%が母体糖尿病5)で,その他の稀な原因として先天疾患や先天感染,種々の症候群が挙げられる。胎児超音波検査で羊水過多は,最大羊水深度(maximal vertical pocket:MVP)で8 cm以上と定義し,羊水インデックス(amniotic fluid index:AFI)では妊娠週数ごとにパーセンタイル値が変化するが,一般的に24 cmまたは25 cm以上を羊水過多と診断する。羊水過多の重症度はMVPまたはAFIで軽症・中等症・重症に分類される。特発性羊水過多は80%が軽症である。母体糖尿病の場合も軽症がほとんどである5)。一方,重症であるほど器質的疾患の罹患率が上昇するため注意を要する(表1)2)。
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