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特集 周産期感染症2026
新生児からみた周産期感染症
1.基礎編
51.小児の免疫系の発達とその機能―総論
山下 基
1
Motoi Yamashita
1
1理化学研究所生命医科学研究センター免疫転写制御研究チーム
キーワード:
免疫系の発達
,
自然免疫
,
適応免疫
,
獲得免疫
Keyword:
免疫系の発達
,
自然免疫
,
適応免疫
,
獲得免疫
pp.226-230
発行日 2025年12月25日
Published Date 2025/12/25
DOI https://doi.org/10.24479/peri.0000002467
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はじめに
出生を境にして,ヒトのあらゆる臓器やシステムはその機能や果たすべき役割が大きく変化するが,免疫系もその例外ではない。胎生期は母体にとっても胎児にとってもお互いが異物であり,免疫応答が起きないようにしなければならない。また,子宮内は無菌的な環境が保たれているため病原微生物を胎児の免疫系で排除する必要はない。出生を期に,新生児は病原・非病原微生物,異物に絶えず曝されることになる。病原微生物を排除しなくてはならない一方で,益となるマイクロビオームを形成する微生物への免疫応答が起きないようにしなければならない。新生児の適応免疫(獲得免疫)応答は非常に未熟である。こうした要因から,新生児や乳児の免疫系のバランスは免疫寛容や自然免疫に傾いている(図)。

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