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特集 0歳児と耳鼻咽喉科─新生児・乳児への対応─
【総論】耳鼻咽喉科領域における0歳児の病気
めまい・平衡領域
岡﨑 鈴代
1
Suzuyo Okazaki
1
1大阪母子医療センター耳鼻咽喉科
キーワード:
乳幼児
,
めまい
,
運動発達遅滞
Keyword:
乳幼児
,
めまい
,
運動発達遅滞
pp.833-835
発行日 2026年8月1日
Published Date 2026/8/1
DOI https://doi.org/10.24479/ohns.0000002229
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はじめに:0歳児の「めまい」をどう捉えるか
0歳児は言語でめまいを訴えることができない。したがって,乳児期における平衡障害は,多くの場合,保護者が気づく「転びやすい」「うまく歩かない」「頸が傾く」「眼が揺れている」といった徴候や,運動発達の遅れとして現れる1,2)。前庭三半規管は胎生12週頃までに成人に近い形態に達し,前庭神経系全体の髄鞘化は完成するまでに生後数年間を要する。視覚・体性感覚と連携しながら姿勢制御能は発達する3,4)。成人では最もよく遭遇する良性発作性頭位めまい症(BPPV)を含む耳性疾患は,小児では成人より割合が低い。それに代わり,先天性内耳奇形・遺伝性聴覚障害・先天性感染・脳形成異常・脳性麻痺といった中枢・全身性病態の占める比重が高く,視覚障害が関与することもあり,多岐にわたる鑑別が必要となる4)。

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