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特集 小児科医が診る皮膚症状――日常的な訴えから見逃したくない疾患まで
2.スキンケアによるアレルギー疾患予防――保湿剤・皮膚洗浄から早期湿疹治療まで
山本 貴和子
1
1国立成育医療研究センターアレルギーセンター
pp.779-785
発行日 2026年9月1日
Published Date 2026/9/1
DOI https://doi.org/10.18888/sh.0000003974
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近年,食物アレルギー予防において皮膚バリア機能の重要性が注目されている.アトピー性皮膚炎は食物アレルギー発症の最大の危険因子であり,経皮感作を介してアレルギーマーチの出発点となる.こうした背景から,新生児期からの保湿剤使用によるアトピー性皮膚炎・食物アレルギー予防が期待され,多くの介入研究が実施されてきた.しかし,大規模ランダム化比較試験やメタアナリシスでは一貫した予防効果は示されておらず,保湿剤単独による一次予防には限界があることが明らかとなっている.近年は,皮膚バリア障害だけでなく皮膚炎症の重要性が認識され,予防戦略は保湿中心の介入からアトピー性皮膚炎の早期診断・早期治療へと移行しつつある.本稿では,スキンケアによるアレルギー疾患予防に関する最新エビデンスを概説するとともに,今後の予防戦略の展望について解説する.

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